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水戸の明利酒類が純米吟醸と梅酒を「無題」で特別価格販売 酒類提供禁止受け

「Non Title.(無題)」

「Non Title.(無題)」

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 水戸の酒造会社「明利酒類」(水戸市元吉田町)が4月27日、純米吟醸と梅酒にブランド名を付けず「NonTitle.(無題)」として特別価格での販売を始めた。

「Non Title.(無題)」純米吟醸と梅酒のセット

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 ラベルの「4.25-5.11」は東京都などに発出された3回目となる緊急事態宣言の期間。合わせて発出された酒類提供禁止を受け、この期間に首都圏へ出す予定だった酒を、特別割引する。

 毎年10月から酒造りを始める同社。春に多く愛飲家の元に酒を届けたいと、冬に洗米をこなし、大吟醸の仕込みを行い、春先に最後のもろみを絞るという。緊急事態宣言期間中の酒類提供禁止を受け、「いよいよ今年のお酒を出荷できるというタイミングでの緊急事態宣言や酒類提供禁止。一瞬、途方に暮れた。それでも前を向かなければいけない。なんとか今年のお酒をお客さまに飲んでいただきたい」と同社担当者。

 製品名は、「Non Title.(無題)」(5,500円)。「このような時だからこそ、『心がほっとする、和らぐ』酒の価値を感じていただきたい」と話す。コンセプト写真では、今期の酒造りが終わった蔵を背景に光が差し込む様子を表現した。「それでもお酒には希望がある。」と酒類業界へのメッセージも込める。

 同商品は例年ブランド名を付けて販売している純米吟醸1.8リットルと本格梅酒1.8リットルを通販限定でセット販売する。純米吟醸は同社が開発・培養した「M-310酵母」の特徴を生かして、米だけで醸造されたもの。立ち上がる芳香と酸の少ないまろやかな味が特徴。梅酒は、国内産青梅で仕込んだ原酒をじっくり熟成させ、ブランデーと蜂蜜で仕上げたもの。トロリとした重厚感のある甘みが特徴という。

 同社社長室長の加藤喬大さんは「4月末~5月の期間限定で特価販売するため、ブランド名を付けないが、それでも、一本一本、今冬丁寧に造りこんだ自慢の純米吟醸と本格梅酒。私たちもお酒の価値を信じ続け、日々の仕事を精いっぱいやっていく。ぜひ自粛期間中の家飲みにお買い求めいただけたら」と話す。

 販売期間は4月27日~5月31日。

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