美浦村の競走馬調教施設「JRA美浦トレーニング・センター」で使われた調教馬のゼッケンを再利用した「ゼッケンバッグ」が現在、水戸のバンビ鞄工房(水戸市笠原町)で販売されている。
バッグは、同センターの競走馬の調教に使われたゼッケンを再利用したもの。2015(平成27)年9月から販売を始めている。
数字の記された厚地の生地が特徴で、色は馬の年齢ごとの3色展開。緑地=2歳、黒地=3歳、黄色=4歳。数字は1頭ごとに毎年付けられる個体番号を表す。
バッグの製造には複数の事業所が携わる。障害者福祉施設「虹の里」(美浦村)で、調教用ゼッケンを3色に仕分け、バッグに使用できるゼッケンを選別。数字や調教時の汚れを確認し、加工前の状態に縫製。洗浄までを行う。「競走馬の調教用ということもあって、布地が固くてじょうぶ。落ちない汚れや傷も味わいになる」と営業部長の海野和典さん。
これまで、県外の事業所に商品の仕上げを依頼していたが、今月から新たに県内提携工場での縫製が決まった。素材・洗浄・加工・販売まで「オール茨城」の体制となる。海野さんは「茨城to茨城の体制で、少しでも地域経済の活性化につながれば」と話す。
バッグの形状は、トート型、リュック型、ショルダー型、ボストン型の4種類。バッグの価格は、大きさや形状により異なり、1万6,500円~2万2,000円で、ゼッケンの数字は選べない。実店舗のほか、「ゼッケンバッグ」専用サイトでも販売する。
店舗の営業時間は10時~18時。水曜定休(祝日は営業)。