那珂湊高校(ひたちなか市山ノ上町)が6月16日、茨城県の県立高校で初の「コミュニティスクール」を導入した。
「コミュニティスクール」は、学校運営に必要な支援に関して協議する「学校運営協議会」を設置した学校のこと。学校と地域が連携を強化・協働し、地域に貢献できる「地域人財」の育成に向けたカリキュラム開発と実践が目的。
校長の推薦により、茨城県教育委員会から任命された地域関係者や大学専任教授などからなる学校運営協議会委員が、必要な支援について協議をし「地域と共にある学校づくり」を推進していく。
当日は、「第1回那珂湊高校学校運営協議会」を開き、委員の任命を行った。同校のグランドデザインや学校の枠を超えた地域と協働する教育体制といった運営協議会の趣旨を説明。
協議では、同校商業科・普通科の活動実績報告が行われた。同校では、これまでに生徒が考案した「ひたちなか市準公認キャラクター・みなとちゃん」を用いたデザインを活用し、レンタサイクルや自動販売機、パッケージデザインなど地域と連携した事業に取り組んでいる。地域活性化のための活動とPRも積極的に行うほか、生徒の幅広い視野を養おうと、台湾や香港などの海外での文化交流や研修なども実施しているという。
「コミュニティスクールについて」の議題では、ひたちなか海浜鉄道湊線沿線を舞台に開催する現代アートプロジェクト「みなとメディアミュージアム」や生徒による企画提案、地域と連携した事例として県内の地域おこし協力隊OGによる活動報告などが行われた。