茨城町が9月1日、「茨城町きらりキューピット結婚支援センター」を開設する。
開設は、2021(令和3)年度の新規事業。町が運営する結婚支援相談窓口で、結婚を望みながらも良縁に恵まれない独身男女の婚活をサポートする。
内閣府の令和2年版「少子化社会対策白書」によると、生涯未婚率は、男性が23.4パーセント、女性が14.1パーセント。2015年の国勢調査の結果に基づく推計は、未婚化や晩婚化の流れが変わらなければ、今後も50歳時の未婚割合は上昇が続くと予想する。
茨城町社会福祉課社会福祉グループ長課長補佐の長洲恵子さんによると、同町が同様の支援を継続して行うのは初めて。9月1日のセンター開設に先駆け7月28日から会員募集を始めており、すでに登録や問い合せもあるという。
入会では、登録希望者の住所や年齢、初婚・再婚などの婚姻歴は問わず、町外や県外の在住者も受け付ける。入会手続きは予約制で、登録料、相談料、年会費は無料とする。
センターでは、専任の相談員が結婚希望者、独身の子を持つ保護者の相談に対応し、相手探しや引き合わせまでをサポートする。
センターのロゴには、花言葉で「全てをささげるげます」という意味を持ち、茨城町の道路沿いによく自生するナズナ(ペンペン草)をあしらった。掲げるキャッチコピーは「まちで育てる愛がある」。長洲さんは「茨城町での居住が、出会い、結婚、出産など、さまざまなライフステージで選択肢の一つになれば」と話す。
長洲さんは「コロナ禍によって人と人とのコミュニケーションの機会も減っている。センターを通して、一人より二人で楽しく語り合っていただきたい。私たちも結婚までの導き役として全力でサポートしていきたい」と笑顔を見せる。「結婚支援センターの名称にこだわらず、まずは気楽に入会してもらえたら」とも。
入会手続きの予約や問い合わせは、専用ダイヤル(TEL 029-246-5117)や茨城町社会福祉課のホームページに記載の専用メールアドレスで受け付ける。