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大洗にブックカフェ 「本を通じて地域とつながる」コンセプトに

店主の佐藤穂奈美さん

店主の佐藤穂奈美さん

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 大洗出身・在住の佐藤穂奈美さんが運営するブックカフェ「BOOK & GEAR 焚火と本」がプレオープンして3カ月がたった。

店舗内観

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 同店は、ブックカフェ兼書店。キャンプギアの販売なども行っている。コンセプトは「本を通じて人と出会い、地域とつながる」。店主は、大洗町出身の佐藤さんが務める。

 佐藤さんは再開発、古民家再生、空き家再生ファンド、地域参加型まちづくりの仕事を経て、昨年7月に同町へUターン。「Coelacanth(シーラカンス)」代表として、「茨城」をフィールドに「ローカルでチャレンジしたい」「?分の価値観に根差した暮らしをつくりたい」という人を応援するウェブメディア「LOCALBOOSTER(ローカルブースター)」を立ち上げた。

 佐藤さんは「学び・職業選択の幅を広げる。地域との『かかわりしろ』をつくる」「ローカルでチャレンジしたいひとの応援」「コミュニティの新陳代謝」を軸に掲げ、さまざまなコンテンツを提供。地域の農家×ディレクターとしてイベントの企画や運営も手掛ける。

 店では、地域住民などの選書をはじめ、まちづくり、建築、デザイン、文化人類学から小説、キャンプ本まで幅広い書籍をそろえる。店舗などのリノベーションの相談や起業相談にも応じているという。

 店舗は、中学時代にジャージーを購入した衣服店の跡地を借りた。佐藤さんは「Uターンして、限られた資金で何とかやらなきゃという時に、この拠点も学生時代に出会った人とのつながりで貸してもらえることになった。地元の皆さんが『帰ってきてくれたから』と応援価格で場所を紹介してくれたり、近所のおばちゃんが野菜を持ってきてくれたりする」と感謝をにじませる。

 「大洗でも世代交代が起きていて、若い人のチャレンジを応援しようという機運が高まっているので、20代30代が動きやすくなっている」と佐藤さん。「温度のあるつながりのある茨城で、外から入ってきた人と地域のつなぎ役として、さまざまな面でサポートしていきたい。この拠点も皆さんと一緒に、地域を知るための入り口として育てていきたい」とも。

 ブックカフェの利用には1ドリンクのオーダーが必要。

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