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水戸に洋菓子店「シナリス」 地域食材を活かしたフィナンシェも

シェフパティシエの吉成さん

シェフパティシエの吉成さん

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 洋菓子店CINARIS(シナリス)が10月1日、水戸市平須町にオープンする。

ムラングシャンティ

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 シェフパティシエの吉成隆宏さんは那珂市出身。地元の高校の卒業後、県内の洋菓子店へと勤務。その後、埼玉県の有名洋菓子店「アカシエ」で8年勤務。以前から独立出店は地元にしたいと考えており、茨城でのオープンに至った。店名の「CINARIS」は吉成さんの性である「シナリ(CINARI)」に、specialやSupremeの頭文字「S」を付けた造語。店舗を平須町に構えた理由には水戸が中心という感覚があること、平須町は活性化されてきている印象があったからという。

 メニューは大きく分けて焼き菓子とケーキを提供する。店のホームページに焼き菓子のメニューを掲載し、開店前の予約販売も受け付ける。お薦めのメニューはフィナンシェ6種類とムラングシャンティ。「ムラングシャンティはフランスの定番菓子。メレンゲとクリームで作られる。時間の経過によって変わるメレンゲの食感を楽しめる。夕方から夜にかけて食べるシュワッとした食感がお薦め」と吉成さん。

 「地産地消の押し売りはしたくない。良いものだからと選んだものが、結果的に茨城県産であってくれたらうれしい」とも。「那珂市のかぼちゃをペーストとして使ったフィナンシェや城里の小麦を使ったショートケーキもつくる。地元の食材を使うことで町おこしにも貢献したい」と話す。

 インスタグラム使った情報発信も行う。店舗のアカウントでは営業日や固定メニューなどのオフィシャルな情報を発信し、吉成さん自身のアカウントでは試作の様子や限定商品の情報など、ストーリー性のある内容を発信する。

 吉成さんは「買いに行く瞬間から食べるまでを特別な時間として味わってほしいから素材選びから表現の仕方、店の空間づくりもこだわっている。ぜひ味わってみて、違いを感じてほしい。家から近い洋菓子店の中で一番好きな店と言われるのではなく、一番好きな洋菓子店が家から近くにあったと言われたい」と意気込む。

 営業時間は10時~18時。水曜定休。

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