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茨城「パン工房ぐるぐる」が来年水戸出店へ 新コンセプト店として

「パン工房ぐるぐる」那珂本店前に立つ社長の栗原さん

「パン工房ぐるぐる」那珂本店前に立つ社長の栗原さん

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  那珂市とひたちなか市に店舗がある「パン工房ぐるぐる」が8月、水戸市笠原町で新コンセプト店舗「la maison du pain KURIHARA(ラ メゾン デュ パン クリハラ)」の建設工事に着手した。

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 より高いクオリティーのコンセプト店として2022年春出店予定の同店舗は、パン用カウンターに笠間市稲田産の「白御影石」、土壁には笠間焼の材料となる笠間の土を使うほか、工務店やデザイナーも茨城県内で依頼し、地域経済の循環も意識する。

 「ぐるぐる」の「みんなが好きな、想像しやすいおいしさのパン」から、より高クオリティーで高付加価値な「『世界×地元のおいしいもの』を掛け合わせた味の想像ができないパン」を軸にラインアップをそろえる予定。店頭では、パンをショーケースに並べて乾燥を防ぐほか、担当スタッフが取り出すなど衛生管理も図る。

 社長の栗原淳平さんは「『ぐるぐる』とは違う路線ということで、店名も『KURIHARA』とした。高い技術に加え、『ぐるぐる』での価格帯では使っていなかった素材なども取り入れ、手間を掛け、高付加価値なパンや空間を提供したい」と話す。

 高級路線への舵を切る同店では、パン職人の労働環境の改善も視野に入れる。栗原さんは「地元での雇用も増やし、職人たちがしっかり稼げる環境も整えたい」と意気込む。

 「コロナ禍で同じことをしていくのはリスクだと感じた。チャレンジしていくことが生き残っていく術。まだまだ『ぐるぐる』だけでは出しきれなかった技術がある。パンの生地から変えるので味わいも変わっていく。期待いただけたら」と笑顔を見せる。

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