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「パン工房ぐるぐる」パン職人の栗原さん、パンの世界大会日本代表に 茨城県で初

「パン工房ぐるぐる」の前に立つ栗原淳平さん

「パン工房ぐるぐる」の前に立つ栗原淳平さん

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 「パン工房ぐるぐる」(那珂市菅谷)パン職人で社長の栗原淳平さんが10月1日、ドイツで来年10月に開催されるパンの世界大会「iba(イバ)カップ」の日本代表選手に選ばれた。

「2021年ibaカップ日本代表最終選考会」の様子(写真提供=パン工房ぐるぐる)

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 ドイツ製パン工業中央連盟が主催する「ibaカップ」はドイツのミュンヘンで毎年開催する「国際製パン・製菓機材総合見本市」内の企画として3年に一度行われる世界大会。今回で6度目の開催となる。ヨーロッパを中心に12カ国から選手が参加し、各国で選手2人が代表として技術を競う。

 栗原さんは、焼成後に冷凍した6種の課題パンとレシピで審査する国内の一次選考を経て、今年9月28日・29日に日本菓子専門学校で開催された「2021年ibaカップ日本代表最終選考会」に出場。一次選考を突破した5人が、フランスパン、クロワッサン、ブリオッシュ、得意なハード系パンの4種類と飾りパンの実技審査に臨んだ。審査結果は同日発表され、「パン工房ぐるぐる」の栗原淳平さんと「ラ・タヴォラ・ディ・オーヴェルニュ」(東京都)の市川美月さんが日本代表に選ばれた。同大会の日本代表に茨城県の職人が選ばれるのは今回が初めて。

 栗原さんは「これまで、同大会をはじめ、さまざまな大会に足を運んでいて大変なことは分かっていたので、率直にうれしいよりも、『やるしかない』と覚悟を決めた。うれしさは後からジワジワ湧いてきている」と話す。「ぐるぐるに来てくださるお客さん、スタッフ、業界の先輩方や仲間たち、家族がいたからこそ、この挑戦ができた。自分一人で勝ち取った代表ではなく、みんなで取った日本代表だと思う」とも。

 「ここまで来るのに先輩シェフや同期の友人たちの後押しもあった。初めて日本代表を意識してから15年がたつ。自分は不器用でツメが甘いという自覚があったので、人より時間を使って体勢を整えてきた。後悔しないよう、やるなら限界ギリギリまでやろうと決めた」と」と栗原さん。

 ドイツ製パン工業中央連盟は10月1日、世界大会のテーマ「アニマルワールド」を発表した。栗原さんは「お客さま、スタッフ、地域が『パンにワクワク』する世界を創造し、地元のお客さまが全世界に誇れる自慢のパン屋になる」と意気込む。

 「自分が夢中になってやっていることで誰かに喜んでもらえるのが本当にうれしい。まずは日本代表になることができた。掲げるビジョンに近づいてきている。次は、茨城に世界一のパン店がある、となるよう技を磨いていきたい」と意欲を見せる。

 世界大会は来年10月、ドイツのミュンヘンで開催する予定。

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