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茨城町の希少なブランド栗「飯沼栗」のネット予約販売始まる

全体的に丸く、ずっしりと重い飯沼栗

全体的に丸く、ずっしりと重い飯沼栗

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 茨城町の下飯沼栗生産販売組合が現在、飯沼栗(いいぬまくり)の予約販売を受け付けている。

つやつやと輝く飯沼栗(昨年収穫時)

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 下飯沼地区で生産されている「飯沼栗」は、同組合による特別な栽培・出荷方法を施したクリ。一般的にクリは、1つの毬(いが)に3つの実が入っているが、飯沼栗は「1つの毬に1つの実」を目指して作られているため、丸くて大きく、つやがあるのが特長。

 2017(平成29)年、地域における伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地等の特性が、品質等の特性に結び付いている産品の名称を知的財産として登録し保護する国の制度「地理的表示(GI)保護制度」に、クリとして日本で初めて登録されている。

 収穫時期を迎えたクリは、毬が割れ自然に実が落ちる。落ちたクリをその日のうちに全て拾い洗浄・薫蒸(くんじょう)し、翌日には冷蔵庫へ格納する。2週間から20日間ほど冷温貯蔵し、糖度を2倍近く引き出す。3回の厳しい選別選果の後、出荷する。出荷時期は例年10月下旬から11月中旬。

 市場に出回らない飯沼栗は、同組合ホームページでの期間限定の予約販売を行うほか、茨城町ふるさと納税返礼品制度、イベント販売などで入手できる。同組合で今回予約販売するクリは、2キロ送料込みで6,000円、品種は石鎚で、サイズは2Lサイズ(39ミリ以上・他産地の3Lサイズ相当)。

 組合長の田口一彦さんは、「GI保護制度に登録されてから知名度が上がり、中田英寿さんが視察に来るなど多くの反響があった。今年も取引先が広がり、県内の和菓子店や都内のレストランへの提供も増える予定」と笑顔で話す。

 予約はホームページで受け付ける。10月31日まで。

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