茨城アストロプラネッツの山中尭之(たかゆき)選手と大橋武尊(たける)選手が10月11日のプロ野球ドラフト会議で、それぞれオリックス・バファローズ、横浜DeNAベイスターズから育成での指名を受けた。
(左から)ガッツポーズを見せる松坂賢新監督、山中選手、大橋選手
同球団からのNPB入りは昨年ドラフトの千葉ロッテマリーンズから育成2位指名を受けた小沼健太選手、今シーズン中に移籍したバルガス選手、アルバレス選手に続く。
オリックス・バファローズ育成1巡目指名を受けた山中選手は茨城県結城市出身。183センチ、96キロ、右投げ右打ち。ポジションは外野手。つくば秀英高校、共栄大卒業。トライアウトを受け、同球団に入団している。茨城アストロプラネッツによると、恵まれた体格から左右にホームランを量産する長距離砲で、放物線を描く打球角度が魅力。今シーズンは通算11本塁打を放ち、BCリーグ東地区の最多本塁打のタイトルを獲得した。
横浜DeNAベイスターズ育成3巡目指名を受けた大橋選手は東京都出身。178センチ、74キロ、左投げ左打ち。ポジションは外野手。中学を卒業後単身渡米し、IMGアカデミーで学んでいる。球団によると、類いまれな野球センスの持ち主で、一塁到達タイム3.5秒台の俊足を誇り、守備と走塁に定評がある。遠投110メートルの強肩を生かした外野からの返球も魅力という。
ドラフト会議の様子は、笠間市役所前芝生広場で、ドラフト候補選手が出席しパブリックビューイングが行われたほか、同球団のユーチューブチャンネルでのライブ配信も行われた。山中選手、大橋選手の名前が発表されると、思わず立ち上がる選手の姿が映り、コメント欄ではファンが、喜びやお祝いのコメントを寄せた。
山中選手は「これまではNPBでプレーすることを目指して野球をしてきたが、これからは支配下契約を勝ち取り、NPBで活躍することを目標に頑張っていきたい」と意欲を見せる。
大橋選手は「指名を受けてまずは、ほっとした気持ち。目指すゴールは世界ナンバーワンのプレイヤーになること。まずは支配下登録を勝ち取り、DeNAの勝利に貢献したい」と意気込む。
山中選手の2021シーズン成績は、61試合出場、223打数、66安打、11本塁打、45打点、2盗塁。打率2割9分6厘。
大橋選手の2021シーズン成績は、55試合出場、157打数、34安打、0本塁打、13打点、28盗塁、打率2割1分7厘。