「第69回統計グラフコンクールパソコン統計グラフの部 特選」を受賞した笠間市立稲田小(笠間市稲田)5年の加佐見彩花さん、篠田華央さん、塚野凛香さん、富田愛華羽さんが3月末、山口伸樹笠間市長を表敬訪問し喜びを伝えた。
同コンクールは、統計の知識を深め、活用する技術を高めてもらおうと、統計情報研究開発センターが主催し、自由なテーマで統計情報を楽しく伝える作品を募るもの。各都道府県で審査を行い、入選作品の中から選ばれた優秀作品が出品される。茨城県では2043点の応募があり、4人の作品「主役は、タブレット端末?それとも わたし?学ぶ力って何だろう?親の目!子の目!」はパソコン統計グラフの部で石橋信夫賞(パソコン統計グラフの部 特選)を受賞。新型コロナの影響による、まん延防止措置解除後の3月末に市長訪問となった。
テーマのきっかけは、コロナ禍で始まったタブレット学習だったという。富田さんは「タブレット学習が始まって、読書をする人は増えたのか減ったのか、ふと疑問に思った」と振り返る。当時、同じクラスだった4人で話し合い担任に相談。学校側が保護者と児童に取ったアンケートを元に、タブレット使用による問題や、学習へのやる気の変化など親の目線と子どもの目線に着目し、統計グラフを仕上げた。
加佐見さんは「アンケートの回答は、特に母親の回答が多く子どもは少なかった」と、アンケートの内容への関心について気づきがあったと話す。きっかけとなっていた読書時間は、「あまり変わらない」が一番多く、「もっと読書を増やしたい」というコメントもあった。統計により、「親からすると子どもの学習のやる気が見えづらいようだ。子どものやる気は出てきているのだと思うが、なぜ伝わらないんだろう」、課題も残ったという。
塚野さんは「また統計グラフコンクールに挑戦してみたい」と話し、篠田さんは「伝記も好きなので、伝記についても調べてみたい」と意気込む。加佐見さんは「地域の豊かな自然に興味がある」、富田さんは「タブレットを使って調べたことをより深めていきたい」と、それぞれ先を見据える。