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上水戸にワークラウンジ&バー「THE FAVORITE」 築90年の古民家を活用

(左から)中泉英里さん、遠藤聡美さん

(左から)中泉英里さん、遠藤聡美さん

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 空き家物件を活用したワーキングラウンジ&バー「THE FAVORITE(ザ フェイバリット)」(水戸市上水戸)が5月5日、水戸市上水戸にオープンした。運営は、みらい不動産(水戸市東前町)。

「THE FAVORITE(ザ フェイバリット)」外観

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 空き家を、負の遺産でなく良質な不動産ストックとして活用していこうと同社が進める新規事業の一環として、築90年の古民家を改装した同施設。店舗の全体プロデュースは「Coelacanth(シーラカンス)」(茨城県大洗町)の佐藤穗奈美さんが担当した。

 同施設では「あなただけの暮らしの『お気に入り』を見つける入り口『THE FAVORITE(ザ フェイバリット)』」をコンセプトに、地域とつながる交流拠点を目指す。昼はワークラウンジ(コワーキングスペース)、夜はバーとして営業。こだわりの一つという4種類のクラフトビールは、朝からの注文にも対応する。店内では、茨城県内の作家が作成した食器を使い、販売も行う。ラウンジスペースでは、ヤポニカ(石岡市中戸)の木製ピアカップやコースター、高安桐工芸(石岡市村上)のティッシュケースなどを販売する。「桐のまな板」が特に人気だという。

 空き家再生事業部の遠藤聡美さんは「1回気軽に立ち寄ってみてほしい。『THE FAVORITE』は茨城のいいモノと人をつなぐ場所。ここが『お気に入り』に出合うきっかけの場になれば」と話す。同事業部の中泉英里さん「近隣の方がふらっと訪れてくださることが多かった」とオープンしてからの1カ月を振り返る。元々ランチの提供は予定していなかったが、来店客の要望に応えて提供を始めたという。食材も県内産のものにこだわるようにしている。「地域のみなさんと共に作り上げるスペースにしていきたい」と意気込む。

 ワークラウンジの月額会員も人数限定で受け付ける。法人契約が可能な個室ブースでは入居者も募集している。

 「THE FAVORITE」を手がけた関達彦社長は、水戸大塚池畔にゲストハウス「ラグナロック」(水戸市中丸町)も運営する。「ラグナロック」も空き家を利用した取り組みで、同施設は2店舗目となる。遠藤さんは「空き家の利活用は大きな社会問題になってきている。こうした取り組みをさらに普及させていければ」と意欲を見せる。

 今後はワークラウンジやバーだけでなくイベント会場として運営することも考えているという。7月9日に、ジャズとクラフトビールを一緒に楽しむイベントの開催を予定する。

 営業時間は9時~21時。ワークラウンジ=9時~16時、1日500円(ワンドリンク付き)。バー=16時~21時。事前予約制でバーベキュースペース利用にも対応する。日曜・月曜定休(貸し切りやイベント利用は応相談)。

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