水戸商工会議所は7月16日、アダストリアみとアリーナ(水戸市緑町)で水戸市を中心とした管内企業の自転車通勤推進講演会「ジテツウフォーラム2022in水戸」を開く。
国立環境研究所(物質フロー革新研究プログラム)、地球環境戦略研究機関(1.5℃ライフスタイルプロジェクト)らの研究者チーム「国内52都市における脱炭素型ライフスタイルの効果を定量化~『カーボンフットプリント』からみた移動・住居・食・レジャー・消費財利用の転換による脱炭素社会への道筋~」によると、水戸市の日本の主要52都市における温室効果ガス排出量はワースト1位。同会議所の古山哲央さんは「家庭のCO2排出量の約30%は自動車が占める。ワースト脱却のためにも自動車以外の通勤、交通を推奨し、環境に優しい水戸企業を育てるねらいがある」と話す。
同会議所では2020年度から、自転車による観光振興(サイクルツーリズム)に注力。スポーツバイクのパンク修理講習会やサイクリングイベントを企画運営している。本年度はさらに一歩踏み込み「自転車で水戸の企業を元気にする」をモットーに掲げ、自転車通勤の導入促進を進めるという。
同フォーラムは、企業の環境負荷低減、従業員の健康増進を図るための取り組みの第1弾。ゲストに、自転車通勤者を指す「自転車ツーキニスト」の言葉を広めたことで知られる疋田智さんをはじめ、サイクルライフナビゲーターの絹代さんを招く。自転車通勤の社会的、企業的メリットや従業員の身体的、精神的健康増進をテーマに基調講演を行うほか、インタビュアーの水間有紀さんと来場者を交えトークセッションを行う。秋には自転車通勤講座(実走編) を予定する。
古山さんは「水戸市だけでなく茨城県内でも自転車通勤をテーマにした講演会は他に例がなく、初めての取り組み。自転車の導入を考えている企業や団体の人はもちろん、自転車通勤を始めている、これから始めてみたいという人にもお薦め」と参加を呼びかける。
開催時間は13時30分~15時30分。入場無料。参加申し込みは、参加申込み専用フォームと水戸商工会議所ホームページで受け付ける。