茨城町の涸沼自然公園(茨城町中石崎)で現在、「第12回ひぬまあじさいまつり」が開催されている。
同公園では、約30種類1万株のアジサイが間もなく見頃を迎える。6月30日現在、園内の開花状況は七分咲き。汽水湖「涸沼」からの涼しい風を受ける同公園は、県内の他地域よりアジサイの開花時期が遅い。開花状況は各年によって異なるが、見頃を迎えるのは例年6月下旬から7月上旬ごろで、今年は少し遅めだという。
町商工観光課の本多史代さんによると、見どころは山の斜面に植えられた見渡す限りのアジサイが楽しめる「あじさいの谷」。現在は、あじさいの谷から続く小道の柏葉アジサイが満開だという。東京ドーム約7つ分の広さがある園内には、自然の地形を生かしかしたアジサイを楽しむためのコースが複数用意されている。配布しているパンフレットの順路マップでは「ダンスパーティー」「柏葉あじさいスノーフレイク」「すみだの花火」など、主なアジサイが咲いている場所を紹介している。
7月3日の10時~16時には、園内のイベント広場で「ふれあいマーケット」を開催する。例年より規模は縮小するが、町の特産品シジミの販売を始め、フードブース、クラフトショップなど16店舗が出店し、まつりを盛り上げる。
当日は木工体験や「プリザーブドフラワーあじさいコサージュづくり」「あじさい色のオリジナルジェルキャンドル」などのワークショップを用意する。演芸コーナーでは大道芸も。観光ボランティアガイドによる「あじさい花ガイド」なども予定する。
本多さんは「コロナ禍でできなかったイベントを久しぶりに開催するので、楽しんでほしい。今年は新たな試みとして、園内に『風鈴小路(こみち)』を作った。風鈴が奏でる音色で涼を感じながら、1万株のアジサイを楽しんでもらえたら」と話す。
7月22日まで「俳句コンテスト」も開き、同公園のアジサイについて詠んだ句を募集する。応募作品の中から、特に町の観光振興に資すると認められる10作品を入賞作品とし、1万円の商品券をはじめ、町特産品の常陸牛やハーブティーなどを贈呈する。応募要項は同町ホームページで確認できる。
開花情報は茨城町観光協会ツイッターで確認するか、同公園管理事務所(TEL 029-293-7441)まで「気軽に問い合わせてほしい」と本多さん。
開催時間は9時~17時。入場無料。期間中は公園内にペットの同伴もできる。今月18日まで。