貸し切りの個室サウナ「MITO SAUNA KOTO」が5月31日、水戸市南町にオープンしてから約1カ月がたった。
同店は「BAR&PUBLICSPACE fanfare」(水戸市南町)の店主でもある陣野匠さんが、同じ建物の上階と屋上のスペースをサウナとして改装しオープンした。自分と向き合い、新たな自分に出会えるサウナという空間が昔から好きだったという陣野さんは「より自分と向き合えるような居場所にしたい。そんな思いから貸し切りの個室サウナという形をとった」と話す。
店名には「人の心の琴線に触れるものを届けたい」という気持ちから「KOTO」と名付けた。
「日常の中の小さな別荘」をコンセプトに、まちなかにオープンした同店。サウナ室では、サウナの本場として知られるフィンランド式のロウリュウを味わえる。水戸の市街地を一望できる屋上には、水風呂と無重力チェアが設置されており、外気浴を存分に楽しめるスペースとした。陣野さんによると、休憩所・更衣室・シャワー室がある「KOTOの間」では、サウナ前後の時間もリラックスして過ごすことができるという。
陣野さんがこだわったのは材料だ。サウナ室と休憩室では、地元茨城県産木材のほか、水質浄化効果・保湿・保温性能など、環境石材として知られる「十和田石」を積極的に使っている。陣野さんは「サウナというのはストーブの火と水風呂の水、外気浴の風といったように、本来自然のもので成り立つ入浴行為。なるべく自然を感じるようなものを使いたかった」と話す。
陣野さんは「街中にあるため、屋上にいる時間帯によって聞こえてくる音も人の声も違ってくる。そういった日常の変化を楽しめるところ」と同店の魅力を話す。特にお薦めなのは夕方で、夕陽が沈む時間帯には屋上から絶景が楽しめるという。
オープンから約1カ月が過ぎたが、県外からもサウナ好きが訪れるため、土曜・日曜はほぼ満室になるほど反響がある。陣野さんは「極上のリラックスをご用意している。日々の生活の一部にKOTOのサウナを取り入れてみてほしい」と呼びかける。
営業時間は10時~23時30分(最終受付22時)。現在は月曜定休。利用時間は90分。完全予約制。