アクアワールド茨城県大洗水族館(大洗町)が7月9日、新水槽「きらめく珊瑚礁の魚たち」を設置した。
新水槽は、2002 年の開館当時から設置していた沖縄の海域のサンゴ礁に生息する多くの生きものたちを展示していた水槽「沖縄の海」をリニューアルしたもの。
今回のリニューアルでは「きらめき」「彩り」「美しさ」をキーワードに海の生きものたちの魅力を引き立たせた。沖縄周辺の海域に生息する生きものを展示する点は変わらないが、プロジェクトリーダーの魚類展示課の鈴木理仁さんの発案で、スズメダイ科の小型魚種を中心に、水槽内での飼育数を 1000 匹から 3000 匹へ大幅に増やした。水槽では、色とりどりの小魚たちの群れが輝き揺らめく水槽を演出している。
幼いころから水族館の飼育員を志し、魚類の研究のため沖縄県の大学に進学後、沖縄の各海岸でフィールドワークを行ってきたという鈴木さんは「さまざまな驚きや感動がある中で、心奪われたのはルリスズメダイの色彩。その鮮やかさをはじめて目の当たりにした際の感動は今でも忘れられない」と振り返る。
「今回のリニューアルでは、小さなスズメダイたちが、生き生きときらめきながら泳ぐ様子を再現した。その美しさを体感していただくとともに、魚たちが群れをつくったり、サンゴ礁の下に身を潜めたりするといった生態も知ってもらえたら」と話す。
開館時間は9時~17時。入場料は、大人=2,000円、小中学生=900円、幼児(3歳以上)=300円。