水戸商工会議所が7月16日、アダストリアみとアリーナで自転車通勤推進講演会「ジテツウフォーラム2022in水戸」を開いた。
健康増進やメンタル向上が期待でき、二酸化炭素の排出の少ない自転車を活用した通勤を広げようと企画した。ゲストスピーカーに自転車評論家の疋田智さん、サイクルライフナビゲーターの絹代さんを招き、自転車通勤をテーマに基調講演とトークセッションを行った。
疋田さんは、世界的にSDGsが広まる中、第6次自転車ブームが訪れており、環境負荷や学習機会の提供、まちづくりなどさまざまな目標達成のために自転車の活用が見直されていることや、自転車通勤による社会的メリット、個人的メリットなどが紹介したほか、ヘルメットの着用による死亡リスクの低減などを説明。「死亡リスク低減には、おしゃれでしっかりとしたスポーツタイプのヘルメットを着用してもらいたい」と呼びかけた。
絹代さんは、自転車に乗ることで生活習慣病予防への効果やメンタルヘルスなど健康面におけるメリットを紹介。会場に用意した最新の自転車用アパレルも紹介し、普段着のようで自転車用に作られたポロシャツや、簡単に自転車に取り付けられるバッグなどを説明した。
第二部では司会の水間有紀さんを交え、自転車に乗っていてヒヤリとした瞬間や自転車栄養学について、交通法規など、実際に自転車通勤を行ううえでのヒントを紹介。疋田さんは「自転車は何が何でも左側通行が第一。死亡事故が劇的に低下する例として、京都府の事例などを挙げ解説した。参加者からは自転車通勤に適切な距離はどのくらいが妥当か。夏場はどのように汗対策をするのかなど質問があった。