水戸の農園「晴れ晴れファーム」(水戸市柳河町)のビニールハウスで11月23日、小学5年生・高橋大生(作家名=ココツメ、高ははしごだかが正式表記)くんが初となる「緑の個展」を開いた。
大生くんは鉾田市在住。物心ついた頃から絵を描くことが好きで、思い出に残った出来事や各地で出会った人を、擬音やコメントも合わせて一枚の絵として描いている。
主な画材は色鉛筆。大生くんは「濃淡を付けられるのが好き」と話す。絵に添える擬音やコメントは「より自分の気持ちを表現したい」と次第に加えるようになったという。一枚の絵を仕上げるのに約30~40分をかけ、「画用紙の中で必要なところをどう目立たせるか、どれだけ楽しくできるかにこだわっている」と笑顔を見せる。当日は、この日に合わせて描き上げた約30枚の絵を展示した。
個展のきっかけは、農園オーナーの西村智訓さんからの声がけ。西村さんによると、大生くん母子が農園イベントやマルシェなどでの手伝いをする中、大生くんが西村さんの絵を描いたことから会話が広がり、農園のハウス内を会場にした新しいハウスの利用として提案したという。西村さんは「大生くんの魅力は好奇心と行動力、素直な心。絵にもよく表れている」と話す。
「描く題材に悩んだら全部描く」という大生くん。「いろいろなものを楽しむことを大切にしている。これから、絵の中でもっと自分らしさを際立たせられたら」と意気込む。
同園では、2023年春頃にハウス内の絵画展と農園バーベキュー、演奏会やライブ、農作物の収穫体験を予定する。