水戸の板金塗装専門店「丸仲自動車」(水戸市見和)の敷地内に2月25日、ミニ四駆サーキット「Buddy Village(バディーヴィレッジ)」がオープンする。
1964(昭和39)年に自動車整備会社として創業した同社。社長の仲村正宏さんがミニ四駆と出合ったのは中学2年のころ。当時は1年ほどで遊ばなくなったが、漫画をきっかけに再びミニ四駆を手に取った。改めてミニ四駆の楽しさに気づき熱が再燃、次第にのめり込むようになったという。2016(平成28)年ごろ、社内にサーキットを設置。遊びたい人が来て遊べるようにした。翌年から、企業からの出展依頼などが入るようになり、これまでにスポーツの試合会場や企業イベント、ショッピングモールでの出展実績がある。
仲村さんによると、「ミニ四駆は説明書通りに組み立てただけでも充分楽しめるが、自由な発想でカスタムできるのが魅力」だという。
5年ほど前から自社の敷地を使ったサーキット場の開設を検討していたものの、コロナ禍などにより計画を見送っていたが、規制緩和などを受け、昨年末に敷地の改装を決断。「カフェのように、くつろげる空間にしたい」と和室や水道があった約18畳のスペースを改装した。
施設内には、3レーンのサーキットをはじめ、ミニ四駆やその他プラモデルなどの組み立て、製作ができるピットスペース、利用客や企業のレースマシンなどの作品を展示するスペースを設けるほか、ミニ四駆関連商品の販売も行う。
会場では、月例タイムアタック、月例レースなど平日・土曜に各2回ほどのタイムトライアルレースを行うほか、年数回のワークショップ開催を予定。
店名の「Buddy Village」は仲村さん苗字から取ったもの。「ミニ四駆は相棒であり、ミニ四駆を通して仲間ができる。小さな村だが、これからミニ四駆を始めるきっかけになったり、個人同士、個人と企業、企業同士がつながるきっかけになれば」と仲村さん。ロゴマークでは、2つの星が肩を組み合う様子を表現する。
2月13日のプレオープンでは、市内を中心にミニ四駆好きが来場。ピットスペースで思い思いにカスタムしたり、機体を手に会話を楽しんだりする姿が見られた。
「ミニ四駆は、初心者、子どもから大人まで年齢性別に関係なく会話が広がるきっかけになるもの。世代を超えた人とのつながりもできる。ここから面白いことが生まれていけば」と期待を込める。
営業時間は15時~20時(土曜は13時~)。日曜・祝日定休。料金は、中学生以下=100円~、高校生以上=500円~、バディ(高校生以上のペア2人)=700円~。貸し切りにも応じる。