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那珂湊高校で「未来カフェ」始まる 生徒も同じ目線で学校づくりに参画

「未来カフェ」に参加した那珂湊高校の生徒と学校運営協議会委員と学校関係者

「未来カフェ」に参加した那珂湊高校の生徒と学校運営協議会委員と学校関係者

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 那珂湊高校(ひたちなか市山ノ上町)が現在、「コミュニティ・スクール」を導入したさまざまな取り組みを行っている。

ファシリテーターを務めた生徒会長の須崎凛音さん(情報ビジネス科2年)と菊池優樹さん(会計ビジネス科2年) 

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 学校と地域が連携を強化し、協働して地域人財を育成する「コミュニティ・スクール」を導入している那珂湊高校。2月14日には、今年度第3回目の協議会が行われた。導入以降、コロナ禍で生徒たちの活動に制限があったが、徐々に活動ができるようになってきたという報告のほか、新しい取り組みとして学校運営協議会で生徒の企画による「未来カフェ」の導入に関する紹介が行われた。

 「未来カフェ」は、一つのテーマについて年齢、性別、国籍を超え対話をすることができる場。宮崎県立飯野高校で開催された「グローバル(世界的)な視野でローカル(地域)で活動する、これからの未来を創る人が一同に会する『全国グローカルリーダーズサミット』」に生徒が参加して学んだ。同年代の高校生がさまざまなプロジェクトを行っていることや、自分の意見を自分の言葉でしっかり発言している姿に刺激を受け、参加した生徒は改めて学校や地域のこと、社会課題などを考えるきっかけになったという。

 生徒から「未来カフェ」を実践したいという希望があり、今回の協議会で「未来カフェ」を開催。情報ビジネス科2年で生徒会長の須崎凛音さんと会計ビジネス科2年の菊池優樹さんが、ファシリテーターを務めた。同協議会委員や教育庁・先生などの学校関係者、生徒18人とさまざまな立場の参加者が5グループに分かれ、各テーブルに設置された模造紙に意見を書きながら対話し、最後に各グループの代表者を決めて発表を行い意見を共有した。

 菊池さんは「人前で話をするのが苦手だ」とはにかんだ笑顔で話すが、「この取り組みを全校生徒にも展開できるようしていきたい」と次回開催への意欲を見せた。

 同校運営協議会事務局の成冨雅人教諭は「生徒たちも同じ目線で学校づくりに参画する。これから地域の人を巻き込み、コミュニケーションをとっていけるのではないかと期待している。今後は同運営協議会でもさらに発展させていきたい」と語る。

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