ひたちなか市でワーケーション企画を主催する一般社団法人「アジラボ」が6月28日から、交流型ワーケーション「アジケーション」を常設プログラムとして提供する。
アジケーションは、同団体が運営する「コミュニティ&コワーキングスペース イバフォルニア・ベース」(ひたちなか市阿字ケ浦町)と提携するゲストハウス「Co-Living & Guesthouse マンシュウヤ」(阿字ケ浦町)を会場とする2泊3日のワーケーションプログラム。阿字ヶ浦海岸では、2020年末から地域事業者で連携してワーケーション事業に取り組み、これまでに個人向け・企業向けモニターツアーなどを単発イベントとして複数回行ってきた。これまでの企画を経て、今後は常設サービスとして月1~2回、恒常的に開催していく。参加者はイバフォルニア・ベースをコワーキング利用可能。宿泊はマンシュウヤで、半個室のドミトリーと個室から選択できる。
交流型ワーケーションの同プログラムの魅力について、アジラボ代表理事の小池伸秋さんは「出会いがあること」と話す。小池さんは20代の頃に新卒で入社した職場になじめず退職し、家業を手伝いながら過ごした経験を持つ。「その時期に人生を前向きにさせてくれたのは、各地を旅する中で得た、さまざまな出会いだった」と振り返る。
アジケーションでは「出会い」の創出に力を入れる。2泊3日のプログラム初日の夜には、懇親会を開くほか、マンシュウヤでは期間中毎日、朝はコーヒー、夜はビールやワインが無料で楽しめる時間帯を設け、参加者同士の交流が自然と生まれる仕掛けづくりを行う。そのほか、有料オプションとしてサウナやヨガ、SUPなどのアクティビティーも体験でき、これらも交流を促す狙いがある。
「旅をすることがワーケーションの魅力」と小池さん。日常を離れた環境での出会いや、自分と向き合う時間や新しい自分との出会いといった旅の価値を強調する。県内在住など近隣の方の参加も歓迎しており、「県内の方にこそ、近場でそうした体験をしてほしい。日常の中でモヤモヤを抱えている人や、現状を変えたいけど変え方が分からないという人に参加してもらい、人生が豊かになる手助けができれば」と呼びかける。
プログラム第1弾は6月28日~30日。以降、毎月1~2回の開催予定(ただし7・8月は休止)。参加費は2泊3日で1万5,000円~。申し込みはアジケーション公式サイトで受け付ける。