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水戸の介護施設でキャンプイベント 小中学生が福祉を学ぶ

輪投げをする参加者

輪投げをする参加者

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 小・中学生が介護施設に宿泊して福祉について学ぶイベント「いばらき福祉体験キャンプ2023 in 水戸」が7月27日・28日の2日間、ショートステイ「安住野」(水戸市笠原町)で行われた。

施設利用者と児童が協力してゲームに取り組む

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 主催は介護分野に関わる外国人技能実習生の受け入れや指導などを行う茨城県福祉介護事業協同組合。同組合は介護事業のほか、介護施設と地域の橋渡しとなるイベントの企画を行っている。安住野の山野英治さんは「少子高齢化が進み高齢者が増えている一方、コロナ禍になってからは自分の祖父や祖母に会えていない子どもも多い。地域の子どもたちが気軽にお年寄りに声をかけ、交流できるようになってほしい」と話す。2017(平成29)年から県内各所で開いていた同イベントはコロナ禍で中止が余儀なくされていたが、水戸では4年ぶり3度目の開催となった。

 参加したのは小学4年~中学2年の18人。当日は猛暑だったこともあり、施設内にテントを設営してキャンプ体験を行った。1日目は車いす体験を行った後、近隣にある生活支援施設の利用者とジャズコンサートを鑑賞。2日目は同施設の夏祭りが行われ、子どもたちが高齢者に手を貸しながら、輪投げや魚釣りゲームに取り組んだ。参加した三宅優心香さんは「おじいちゃん、おばあちゃんと趣味の話をして楽しかった。これからは町中に困っている人がいたら声をかけられるようにしたい」と意気込んだ。

山野さんは「孫に会えない高齢者も多い中で、子どもたちが楽しい時間を作ってくれた。いろいろな人が交流するきっかけ作りを、これからも続けていきたい」と話す。

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