那珂市産の野菜や農産加工品を販売するイベント「いぃ那珂マルシェ」が7月29日、ふれあいファーム芳野(那珂市鴻巣)で行われた。主催は、地域の農業を盛り上げるために結成された市内と近隣地域の農家や飲食店による有志団体「フェルミエ那珂」。
2017(平成29)年から開催してきた同マルシェは、コロナ禍で対面販売が困難となったことから、自粛期間中だった2020年に旬の野菜をあらかじめ箱に詰めた「フェルミエBOX」をドライブスルー形式で販売。購入客の反響を受け、コロナ収束後も受け渡し方法を対面に切り替えて、毎月最終土曜に販売を続けている。
ボックスには毎月、10種類ほどの野菜がランダムに入れられる。8月のラインアップは、中玉トマト、ジャガイモ、ピーマン、ナス、キュウリ、ミニトマト、タマネギ、長ネギ、トウモロコシの9種類。今月の目玉となったトウモロコシは、当日の朝4時に収穫された「雪の妖精」「おおもの」「ミックスドルチェドリーム」と糖度の高い3品種をセットにして詰め込まれた。常連客の関友子さんは「毎回違うものが入っているので、生産者と話しながら何を作るか考えるのが楽しい。今回はミニトマトでマリネを作ろうと思う」と笑顔を見せた。
毎月内容の変わる特別企画も用意。今月は炭火で焼いた焼きトウモロコシを振る舞った。タレに使ったのはハオシーズニングファクトリー(水戸市南町)の万能調味料「是好醤(コレイージャン)」。来場者からは「夏祭りの匂いがしてワクワクする」と歓声が上がった。同イベントには、水戸農業高校の生徒もほぼ毎月出店しており、同校で育てた小麦を使ったそうめんや、枝豆、ナスなどを販売した。
フェルミエ那珂の小林大輔さんは「那珂市は土、水、気候に恵まれた土地。今年は天候にも恵まれ、おいしい夏野菜ができた。これからもボックスの販売と季節の野菜の小売りを併用して来場者の方に楽しんでもらえるマルシェを続けていきたい」と話す。
次回開催は8月26日10時~11時30分。フェルミエBOXの購入は予約制で1箱2,000円。予約は8月18日の正午~22日の正午の間、那珂市のホームページで受け付ける。