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茨城町の干し芋を使って商品開発 地元洋菓子店2店が新商品

「パティスリー 志粋」の原田良介さん(左)、「パティスリー ブローニュ」の山田祐二さん(右)(写真提供=茨城町)

「パティスリー 志粋」の原田良介さん(左)、「パティスリー ブローニュ」の山田祐二さん(右)(写真提供=茨城町)

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 茨城町農畜産物きらり実践協議会が同町産の干し芋を使った新しいお菓子の開発に取り組み、11月5日に茨城町総合福祉センターゆうゆう館(茨城町小堤)前駐車場で行われた「2023いばらきまつり」の会場で販売を始めた。

ほしいものパイ包み(左)とガレットサンド(右)

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 今回、同協議会と町内の洋菓子店「パティスリーブローニュ」(大戸)と「パティスリー志粋(しすい)」(大戸)が開発に取り組んだ。

 昨年も同町のブランド栗「飯沼栗」を使ったスイーツ作りなど、積極的に町と連携して取り組んでいたことや、2人の店主が同町に移住してきた若い事業者であることから、同協議会が新しい感覚のお菓子作りの協力を依頼した。

 材料は、同町で干し芋を製造している「コバヤシP&F」の「とっこちゃんの干し芋」を使用。自家栽培している同町産のサツマイモ「紅はるか」を収穫後に時間をかけて熟成させ、甘味の強い状態のものを自然の中で乾燥させている。ふるさと納税返礼品としても人気の品だという。

 「パティスリー ブローニュ」店主のパティシエ山田祐二さんが作ったのは「ガレットサンド」(250円)。サブレの間に丸干しの干し芋をサンドしたもので、山田さんは「干し芋の食感や風味を生かすため、サブレの材料やサブレ自体の食感にもこだわった」と説明する。

「パティスリー 志粋(しすい)」店主のパティシエ原田良介さんが作ったのは「ほしいものパイ包み」(270円)。干し芋の風味を生かし、サクサクしたパイの食感を大切にしたという。原田さんは特に「干し芋の柔らかさを維持することに力を入れた」と話す。

 同協議会事務局の長洲恵子さんは「町に手土産品が少ないので、若い人からお年寄りまで手軽に購入でき、誰でも楽しめる菓子を目指した。サツマイモの菓子はあるが、干し芋の菓子はあまり見かけないことから、干し芋を活用した菓子の開発を決めた」と話す。「オリジナルデザインの包装紙も制作した。町の地図がイラストで描かれているので、お菓子を食べながら見てもらい、町のことを知ってほしい」とも。

 2つの新商品は、それぞれの洋菓子店で通年販売する。

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