アクアワールド茨城県大洗水族館(大洗町磯浜町)で3月28日、サメの仲間「シマザメ」の幼魚の展示が始まった。
日本初となるシロワニの繁殖をはじめ、サメの繁殖に積極的に取り組む同館。これまでに27種類のサメで水槽内繁殖に成功しており、そのうち12種類が国内初繁殖。
今回展示を始めたシマザメは底生性のサメで、生まれてからしばらく体に白黒の明瞭なしま模様があることから名前が付けられているという。しま模様は、全長30センチを超えるころから薄くなり、成魚は淡い褐色の体色となるのが特徴。同館経営企画課の杉浦里紗さんによると、これまで国内での水槽内繁殖の例はなく、今回の繁殖が日本初。
2021年12月に搬入した雄2匹と雌2匹の2ペアをバックヤードの水槽で繁殖を目的に飼育していたところ、昨年11月頃に産卵を確認。卵を別の水槽で飼育し、今年3月1日に赤ちゃんがふ化した。
ふ化した幼魚は、体長約11センチ、性別は雄。杉浦さんは「今後もさらにサメの水族館として、サメ類の展示の充実はもちろん、来館された方に奥深い魅力的なサメの世界を広く深く知っていただけるよう、繁殖や研究に努めていく」と話す。
開館時間は9時~17時。入館料は、大人=2,300円、小中学生=1,100円、幼児=400円。