茨城トヨペット硬式野球部が4月7日、足利市内で開かれた「第65回JABA足利市長杯」で同部初となる優勝を果たした。
同部は日本野球連盟(JABA)所属の社会人野球チーム。2006(平成18)年に創設され、2009(平成21)年に一時休部したが、2018(平成30)年に活動を再開。自動車販売を主業務とする企業の野球部として活動し、所属する全選手がセールスコンサルタントとの二刀流。
野球部のミッションは「野球を通して地域やお客さま、社員に感動をお届けする」こと。同社ブランドプロモーション室の福地彬さんによると、店舗利用客が直接球場に足を運ぶこともあるという。「選手にとっても、店に来店いただく時に『応援しているよ』『先日の試合おめでとう』など声をかけていただくこともあり、励みになっている」という。「野球部の活動をきっかけに、野球部メンバーを指名いただけることも増えてきている」とも。
この日の試合は、茨城トヨペットがテイ・エステック(埼玉)に先制を許すも、武藤健選手が逆転3ランホームランを放つ活躍を見せて3対2で破り、同部初となる優勝を果たした。大会MVPには武藤選手が選出された。
武藤選手は「このような光栄な賞を頂けることに心から感謝。チーム一丸となって戦い、初優勝という大きな目標を達成できたことを誇りに思う。これもチームメイトの力を借りてベストを尽くした結果。今後もチームと共に成長し、さらなる高みを目指して努力していく」と話す。
福地さんは「仕事と野球を通して地域やお客さま、社員の皆さまに感動を届けることがミッション。そのプロセスとして都市対抗野球本戦、日本選手権大会への出場を目指していく」と先を見据える。