暮らす・働く

水戸「千波のいえ」で1周年企画展 工芸作家3人招く

(左から)仲田裕貴さん、河埜智子さん

(左から)仲田裕貴さん、河埜智子さん

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 建築設計事務所兼イベントスペース「千波のいえ」(水戸市千波町)が10月5日・6日、オープン1周年記念企画展「『Material of』 ―鉄・革・陶の作家たちー」を開催する。

鉄造形作家「十てつ」の作品

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 水戸市出身で建築設計事務所「nackle design office(ナックルデザインオフィス)」を営む建築家の仲田裕貴さんと、インテリアデザイナーの妻・河埜智子さんが、「『働くこと・暮らすこと・開くこと』を掛け合わせた複合住宅」をコンセプトにオープンした「千波のいえ」。設計事務所兼仲田さん一家の自宅であるのに加え、定期的に友人・知人に一室を貸し出しイベントスペースとしても機能する。

 河埜さんは「個人の建築設計事務所が、地域の人にとって身近な存在になれたら」と話す。都内の設計事務所にリモートで勤め、一児の母でもあることから、「仕事や育児をしながら自分の活動をしていきたい人に、居心地がよく安心できる場を提供できれば」とも。

 「千波のいえ」では昨年10月から毎月1回~2回のペースでイベントやワークショップを開いてきた。仲田さんは「空間の質を求めてくれる人に使ってもらえるよう試行錯誤してきた。イベント後に自然とルームツアーが始まることもあり、空間に興味を持ってもらえていると感じやりがいがある」と話す。河埜さんは「(イベントの)回数を重ねるごとに、フィーリングが合う人との出会いが増えてきた」とほほ笑む。

 今回の企画展では、仲田さん夫婦が水戸に移住してから出会った作家という、鉄造形作家の「十てつ」さん、革物作家の「Nishimaki(にしまき)」さん、陶芸家の千葉こずえさんの作品を展示する。会期中、作家3人も終日在廊する予定。

 仲田さんは「作品を展示販売するだけでなく、作家が表現したい素材の魅力が伝わるインスタレーション空間にしたいと考えている」と話す。河埜さんは「どの作家も扱う素材を愛していて、魅力を引き出すことに長(た)けている。デザインはもちろん、たたずまいの美しい作品ばかり。作家とゆっくり話してもらいたい。同じ物をめでるほか、空間作りを楽しいと思う人が増えていけば」と期待を寄せる。

 開催時間は10時~17時。入場無料。

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