
第38回「茨城の太鼓演奏会」がひたちなか市で11年ぶりに開催される。主管は「やんさ太鼓保存会(ひたちなか市)」が務める。
同演奏会は1984(昭和59)年に第1回を水戸市民会館で開催。以来、加盟団体が持ち回りで主管し、県内最大規模の太鼓演奏会として継続している。
主管団体のやんさ太鼓保存会は、1978(昭和53)年2月8日に勝田商工会議所青年部が中心となって創設。やんさ太鼓保存会の草壁篤会長によると、1667(寛文7)年から昭和4年まで約300年続いた「ヤンサマチ」と呼ばれる祭りを背景に持つ。瓜連の静神社、ひたちなか市の酒列磯前神社、東海村の村松大神宮の三地点を結ぶ旧那珂地方48カ村を巻き込んだ祭りで、砂競馬の際に太鼓が打ち鳴らされていたという。
当日は県内各地から集まる出演団体が、それぞれの地域の特色を生かした演奏を披露。子どもから大人まで世代を超えて舞台を作り上げる。
草壁会長は「11年ぶりにひたちなか市で大会を開催できるうれしい。和太鼓の力強さと一体感を存分に味わっていただけたら」と話す。