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水戸の3社が酒かすを使ったパン開発 明利酒類の純米吟醸粕で

(左から)「タビットツアーズ」の尾形さん、「good bakes」の大内さん、「明利酒類」の加藤さん

(左から)「タビットツアーズ」の尾形さん、「good bakes」の大内さん、「明利酒類」の加藤さん

 旅行会社「タビットツアーズ」、酒造会社「明利酒類」、パン店「good bakes」の3社が4月8日、酒かすを使ったパン「明利酒類の酒粕とグリュイエールチーズのサワードゥブレッド」を共同開発した。

「明利酒類の酒粕とグリュイエールチーズのサワードゥブレッド」

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 「MITO 発酵のしるし」プロジェクトの第1弾企画商品。同企画を手がけたタビットツアーズの尾形一英さんと明利酒類の加藤雅大さんは同級生で、以前からさまざまな事業で協力していたという。尾形さんが通っていたgood bakesに加藤さんも通っていたことが分かり、「3社で何かできないか」と2025年秋ごろから話を進めた。大内さんの子どもと尾形さんの子どもが同じ野球チームに所属していたことも後から判明し、同世代の3人で開発が始まった。

 パンに使うのは明利酒類の純米吟醸の酒かす。パン生地に対して7.5%を練り込んだ。good bakesオーナー大内若葉さんは「過去に酒かすを使ったパンを作ったことがあるが、酒かすの量によっては、パンからかけ離れた印象になる」と話す。今回は明利酒類の酒かすの品質に「上品な香りと独特の甘みがあった。これなら生かせる」と感じたことが開発の決め手になったという。

 合わせたのはスイスのグリュイエールチーズ。大内さんによると、酒かすをパンに入れるとチーズのようなうま味が出て、よりチーズ感が増す相乗効果が生まれるという。「あくまでパンとして日常的に食べられるラインを意識した。噛みしめると酒かすの上品な香りがほのかに出てくる仕上がりにした」と話す。酒かすの風味は控えめで、日本酒が苦手な人でも食べられるよう配慮したという。

 サワードゥブレッドは酸味のあるハード系のパンで、酸化しにくく日持ちするのが特長。大きめに焼くことで水分が保たれ、日がたってもトーストすれば焼きたてと変わらず楽しめるという。「長く続ける商品にしたい。簡単に手に入らない希少さも大事にしつつ、自宅でしっかり味わってもらえるパンにした」とも。

 明利酒類の加藤さんは「酒かすはこれまでも有効活用はしているが、原料として高付加価値な物に変えてもらえて、ありがたい」と話す。季節によって残る酒かすの種類が異なるため、今後は大吟醸や純米大吟醸の酒かすを使う展開も検討しているという。

 タビットツアーズの尾形さんは「水戸は発酵食品の産地。酒かすの種類が変わればパンの味わいも変わる。納豆や梅に次ぐ水戸の新しい土産として育てていきたい。インバウンドのお客さまにも届けたい」と先を見据える。

 販売予約はECサイト「MITO BAKES」で受け付ける(週10個限定)。初回受取日は4月18日。価格は1,600円。EC販売終了後は「good bakes」店頭でも販売する。

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