リリース発行企業:株式会社アルテミス
世界で唯一のキース・ヘリングの美術館である中村キース・ヘリング美術館(山梨県・小淵沢)は、茨城県近代美術館(茨城県・水戸市)で開催される「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」(会期:2025年2月1日(土)~2025年4月6日(日))の特別協力として監修および約140点の作品を出品しています。
本展は、総作品数約150点で構成され、キース・ヘリングがアーティストとして活動した約10年の間に制作した作品の全容を概観する展覧会です。
本展覧会は5会場(東京都・兵庫県・福岡県・愛知県、静岡県)を巡回し、茨城県近代美術館を最終会場として巡回展を終了します。
明るく、ポップなイメージで世界中から愛されているキース・ヘリング。
ヘリングは「アートはみんなのために」という信念のもと、1980年代のニューヨークで地下鉄駅構内やストリート、つまり日常にアートを拡散させることで、混沌とする社会への強いメッセージを発信し、人類の未来と希望を子どもたちに託しました。ヘリングが駆け抜けた31年間の生涯のうち創作活動期間は10年程ですが、残された作品に込められたメッセージはいまなお響き続けています。
本展は幅6メートルに及ぶ大型作品や日本初公開含む約150点の作品を通してヘリングのアートを体感いただく貴重な機会です。社会に潜む暴力や不平等、HIV・エイズに対する偏見と支援不足に対して最後まで闘い続けたヘリングのアートは、時空を超えて現代社会に生きる人々の心を揺さぶることでしょう。
見どころ
キース・ヘリングの名前を世界に広く知らしめた「サブウェイ・ドローイング」プロジェクト作品の7点を一堂に公開しています。当館所蔵の《無題(サブウェイ・ドローイング)》2点に加え、ニューヨークから出品された5点は今回の巡回展で日本初公開となります。
「サブウェイ・ドローイング」プロジェクトによって描かれた作品が、コミカルで明るい表現から、社会への風刺を感じさせるものまで多彩な作風であったことや、ヘリングが徐々に作品を仕上げていく様子など臨場感をもってご覧いただけます。日本初公開の作品は、ヘリングの絵の上に地下鉄利用者によって描かれた落書きや、ドローイングが剥がされた痕跡など当時の社会を生々しく伝えてくれます。当館の収蔵作品とニューヨークからの個人所蔵のサブウェイドローイングを同時に鑑賞できる貴重な機会も最後のチャンス。どうぞお見逃しないよう、ぜひ足を運んでください。
All Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
展覧会概要