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茨城町出身・篠原利恵監督のドキュメンタリー映画「裏ゾッキ」、茨城県内上映開始

映画「ゾッキ」監督ら copy; 2020「裏ゾッキ」製作委員会

映画「ゾッキ」監督ら copy; 2020「裏ゾッキ」製作委員会

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 茨城町出身の篠原利恵さんが監督を務めたドキュメンタリー映画「裏ゾッキ」の上映が6月18日、茨城県内で始まった。

篠原利恵監督

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 「裏ゾッキ」は、今年4月公開の映画「ゾッキ」の舞台裏やロケ地となった愛知県蒲郡市で住民が奮闘する500日間を追い続けた長編ドキュメンタリー。

 漫画家・大橋裕之さん原作の作品を実写映画化した「ゾッキ」は、俳優の竹中直人さん、山田孝之さん、齊藤工さんの3人が監督を務めた。

 「裏ゾッキ」では、映画「ゾッキ」を通して起きた町や住民の変化、映画製作に関わる人たちの情熱やプロの仕事、必死さやひたむきさ、新型コロナによって一変した世界をまとめた。

 篠原監督は茨城町出身。早稲田大卒業後に制作企画会社「テレビマンユニオン」に入り、NHKのドキュメンタリー番組やフジテレビの番組「ザ・ノンフィクション」など、多くの番組制作に携わった。

 「裏ゾッキ」は「メイキングではなく、映画の裏側をきちんと撮ろう」という伊藤主税さんと山田さんの企画から始まったという。2020年1月、篠原監督が監督、撮影、編集を務めることに決まった。

 篠原監督は「当初は映画人たちのものづくりの裏側を深堀りしながら映画によって大騒ぎになる町と奮闘する市民の姿を収めるはずだった」と振り返る。撮影の始まった2021年1月以降、新型コロナウイルスの感染拡大が広がった。

 「結果として、2020~2021年という日本と世界に起きた大きな変化を定点観測する形になった」と篠原監督。「町と映画を見つめ、変わっていく姿を納めた。今、映画は必要なのか。私たちは当たり前にあった映画の存在を改めて考えさせられることになった」と話す。

 「撮影や編集などを通して、故郷である茨城県、茨城町に思いをはせることも増えた」と篠原監督。「映画では、自分が大切だと思うものや良いなと思う感情など共感していただける人物やシチュエーションが見つかるはず。蒲郡市の皆さん、監督や出演者、原作者のファンはもちろん、茨城県の人にも見ていただけたら」と呼び掛ける。

 茨城県内での上映期間は、笠間ポレポレ(笠間市)=6月18日~7月15日、シネマサンライズ(日立市)=7月9日~15日、あまや座(那珂市)=7月10日~16日。シネマサンライズとあまや座では篠原監督による舞台あいさつも行う予定。

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