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水戸の老舗酒造会社がサバ専用酒「サバデチュウ」販売へ

(左から)「SABA de CHU(さば で ちゅう)」を手にする藤枝さんと加藤木さん

(左から)「SABA de CHU(さば で ちゅう)」を手にする藤枝さんと加藤木さん

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 水戸の酒類総合メーカー「明利酒類」(水戸市元吉田)が「サバの日」の3月8日、サバ専用酒「SABA de CHU(さば で ちゅう)」の販売を始めた。

ほのかなレモンの香りが特徴の「SABA de CHU(サバデチュウ)」

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 江戸末期の安政時代に水戸市で創業した明利酒類。現在は、清酒、焼酎、リキュール類、発酵調味料などの製造販売を行っている。「SABA de CHU(さば で ちゅう)」は焼酎ベースのリキュールで、「茨城県が誇るサバをよりおいしく食べてほしい」との思いから開発した。

 同社社長の加藤高藏さんは「昨年3月、吉久保酒造(水戸市本町)がサバ専用日本酒『SABA de CHU(サバデシュ)』を発売した。その後、吉久保社長と話している際、『焼酎の取り扱いもあるうちの会社ならサバデチュウだ』と思いついた。サバの漁獲量が日本一であることや2018年の『今年の1皿』にサバが選ばれるなどサバブームが来ている。お酒を通して茨城の魅力を盛り上げたい」と話す。

 商品開発は、酒類販売部の加藤木敦さんと技術部の藤枝健一さんが中心となり昨年初秋ごろから取り組んだ。加藤木さんは「ベースとなる酒は何がいいか、中に入れる物は何がいいか、サバ料理との相性はどれがいいかなど試行を重ねた」と話す。藤枝さんは「図面で描く味より実際の味をみてみないと分からないことも多く、着地点が難しかった」と話す。

 加藤木さんは、風呂上がりや夕食時など、あらゆるシチュエーションでの試飲を行い、藤枝さんは繁忙期でほかの業務を行いながら調整を繰り返し、配合の最終調整は味の決定日の1週間前まで続いたという。藤枝さんは「加藤木の熱に負けた」と振り返る。

 加藤社長は「ラベルはキスをする2匹のゴマサバがモチーフ。女性やカップルにも楽しんでもらいたいとの思いも込めた」と話す。

 藤枝さんは「最後まで調整したレモンエキスやはちみつのバランスも楽しんでほしい」、加藤木さんは「ラベルのゴマサバのイラストには『ゴマ』の字がある。そちらも楽しんでもらえたら」とほほ笑む。

 価格は、720ミリリットル=1,490円、300ミリリットル=745円。

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