茨城のご当地ラーメン「茨城スタミナラーメン総本家松五郎」(水戸市袴塚、TEL 029-221-9598)が6月5日、移転オープンした。
店主の池田睦さんによると「スタミナラーメン」は、昭和40年代に学生が多かったJR勝田駅前で「安くおなかいっぱい食べてもらって、スタミナをつけてほしい」と、先代の店主が生み出したメニュー。
同店では、池田さんが先代から受け継いだ、レバーとカボチャ、キャベツ、ニンジン、ニラなどの野菜がたっぷり入った熱々の甘辛あんを水でしめた太麺にかけた汁なしラーメン「スタミナ冷やし」(750円)と、池田さんがオリジナルのメニューとして試行錯誤の末に完成させた深みとコクにこだわったしょうゆベースのスープに「冷やし」と同じあんをのせた「スタミナラーメン」(通称ホット、750円)が二大看板となっている。
移転初日には、開店前から15人以上が列を作った。小学生の頃から家族で通っているという市内在住の笹島彩乃さんは「他の店もいろいろ回ったけれど、この店の甘さと辛さの絶妙さが一番。いつも『ホット』を頼む。移転オープンのこの日がずっと待ち遠しかった」と話す。
埼玉県から来たという大森梢さんは 「茨城大学の学生の時から松五郎にはまって、今日もこの『冷やし』を食べるために埼玉から来た。他にない味だから食べたくなったらここに来なくては」と笑顔を見せる。
池田さんは「うちの『スタミナラーメン』はレバーの臭みがないので、レバーが苦手な人も食べられる。茨城の魅力度最下位からの脱却には茨城ならではのおいしいグルメがあって、県外からもお客さんを呼ぶことができるものが必要なのではないか。『スタミナラーメン』がその役割を担うことができるのではないかと思い、茨城をどうにか盛り上げたいと今まで頑張ってきたつもり。人生折り返し地点を過ぎたので、この先は続けられる限りでやっていきたい」と話す。
営業時間は11時~14時30分、17時30分~20時の2部制。月曜、第3火曜定休。