「納豆食べ方コンテスト」表彰式と「水戸の納豆アンバサダー」任命式が10月7日、茨城県産業会館(水戸市桜川)で行われた。
総務省が発表した2018年家計調査によると、水戸の2018(平成30)年の1世帯当たりの納豆購入金額は6,352円と前年から839円増加し、順位を3位から2位に上げたものの、1位の盛岡市の6,631円には及ばなかった。
水戸商工会議所は、納豆のブランド化の確立と2016(平成28)年以来の家庭消費金額日本一奪還を目指し、納豆の幅広い消費拡大策として「納豆の食べ方コンテスト」を開催。
今年で2回目となる同コンテストは、事前アンケートで消費者がチャレンジしやすいメニューとした「納豆を入れたチャーハン」と「納豆を入れたパスタ」の2部門でレシピを募集し、「納豆が隠し味ではなく主役として使われ、納豆が苦手な人もおいしく食べられるもの」を審査基準に、各部門ゴールド賞1点、シルバー賞3点を選んだ。
チャーハン部門では「Cava!(サバ)納豆チャーハン」の関谷明美さん、パスタ部門では「な、なっんと、なっとう明太(めんたい)クリームパスタ」の杉田訓子さんがゴールド賞に輝いた。
杉田さんは「乳脂肪が高めの生クリームを使い、めんたいことひきわり納豆と卵黄と昆布茶とだししょうゆでコクを出し、濃厚なソースにした。家庭にあるようなもので作れるように考えた。この受賞は本当にうれしい。ますます創作意欲がわいてきたので、茨城県のいろいろな納豆を試してみたい」と笑顔を見せる。
当日は会場で、水戸の納豆紹介と普及に携わる「水戸の納豆アンバサダー」任命式も行われた。アンバサダー第1号には「博多フードパーク 納豆家 粘ランド」代表の赤木陽介さんが選ばれた。赤木さんは、博多に日本初の納豆料理専門店を開き、自ら日本全国3000食の納豆を食し、気に入った水戸の納豆を使っているという。
任命式後は「納豆料理の可能性」をテーマに赤木さんが記念講演を行い、「福岡県民からすると遠く離れた水戸の納豆に憧れを持っていた。実際に今、自分の店で使っていて、食材や調味料との相性のほか、スイーツにするといった固定観念にとらわれないことで納豆の可能性はどんどん広がっていく。納豆が同じ発酵食品のチーズを食する国の人にも受け入れられている。納豆は世界に通用する」と話し、具体的な料理方法なども紹介した。
食べ方コンテスト入賞作品は、水戸商工会議所ホームページに掲載する。