水戸商工会議所は11月23日、リリーアリーナMITO(青柳公園市民体育館・水戸市水府町)で「第44回水戸市産業祭サイクルトークショー」を開く。
第44回水戸市産業祭の一環で行われるもので、今年初開催。茨城県では現在、サイクルツーリズムによる観光振興を推進。11月7日には国土交通省自転車活用推進本部が、自転車活用推進法に基づくサイクルツーリズムの推進策の一環として進めていた「ナショナルサイクルルート」として、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」認定を発表。県の事業としても追い風となる形となっている。
水戸商工会議所の担当者は「茨城県はサイクルツーリズムによる観光振興を図っており、県内の自転車道路の整備促進を進めている。今回、サイクリングの楽しみ方をより知ってもらうため、サイクルトークショーを企画した。地域のサイクリスト人口を増やしていくことが必要であると感じており、イベントを通して水戸市民をはじめ地域住民が率先してサイクリングを楽しむ環境、機運を高めたい」と話す。
イベントでは、モデル業の傍ら数々の自転車大会に出場し、入賞を果たすなど活躍する日向涼子さんをゲストに迎え、「サイクリングで美しく~日向さんに聞く茨城サイクリングの楽しみ方」をテーマに話を聞く。笠間市出身でアテネパラリンピック日本代表の大木卓也(おおきたくや)さんも招き、茨城ならではの自転車の楽しみ方を探るという。
会場には、ロードバイクやE-bikeといったスポーツ自転車も用意。ゲストによる自転車の紹介、来場者試乗会も行う。
担当者は「つくば霞ヶ浦りんりんロードのナショナルルート選定は大変喜ばしく、サイクリング王国立県に向けて大きなステップと感じている。現在は土浦駅を中心に都心からの日帰りサイクリストが多く、今後は県央、県北へサイクリングを通じた観光客の誘客促進が課題と考えられるため、水戸をはじめとした県央地区のサイクリング振興に努めていきたい」と話す。「イベントを通じて、水戸や笠間、大洗なども含め、茨城県はとてもサイクリングがしやすく、魅力的なスポットであることを多くの人に知ってもらいたい。地元の人も観光客もサイクリングが楽しめる環境をつくっていくきっかけとなれば」とも。
開催時間は13時30分~14時15分。入場無料。