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水戸のワイナリーが新酒販売 ワインで人と街つなぐ

2019年産新酒の赤ワインと白ワイン

2019年産新酒の赤ワインと白ワイン

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 水戸のワイナリー「ドメーヌ水戸(水戸市泉町)で11月3日、2019年産新酒の販売が始まった。

「ドメーヌ水戸」外観

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 「ドメーヌ水戸」社長の宮本紘太郎さんは水戸市出身。東京農業大学醸造学科卒業後、ワインを扱う会社に就職。その後、「宮本酒店(水戸市栄町)」の6代目店主となった。「ドメーヌ水戸」は、2015(平成27)年に創業した醸造所。「ドメーヌ」は、ブドウの栽培から、ワインの製造、販売を行う「生産者」の意味。ワイン醸造は2016(平成28)年から始め、今年で4年目になる。現在、ワイン造り体験会やワイン造りツアーなど市民参加型企画も展開している。

 宮本さんは「泉町商店街の活性化を目指し、商店街の仲間とファーマーズマーケット、マチゼミなどワークショップを行う中で、人が集まる、人と街がつながるものはないかと考えた。自分はビジネスモデルも経験してきて、今までのワインの知識を活用できる『まちなかワイナリー』設立を思い立った。茨城は農業大国で、生産地が近くに豊富にある魅力的な土地。水戸という消費地に醸造所があるというのは面白いと思った。場所は1955(昭和30)年に建てられたレトロな泉町会館というまさに『まちなか』で始めた」と話す。

 「ブドウは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワール、マスカット・ベーリーAなど、水戸市や城里町、茨城町などの茨城県産の物、デラウェアは山形県産を使っている。2019年産新酒は、醸造期間を少し長くした結果、厚みがあり、味わいがのったワインに仕上がった。今後は、畑ごと、品種ごとにワインを造り、多商品化し、一部を機械化して生産量、品質ともに安定したものを造っていきたい。いずれは農業放棄地をブドウ畑にするなど、農業問題解消にもつながっていくような展開になれば」とも。

 赤ワインは11月3日から約1000本を販売する。白ワインは11月下旬から約1300本を販売する。価格はいずれも、750ミリリットル入り=2,500円。京成百貨店、エクセルみなみなどで販売する。

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