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水戸の「パンヤ・クルート」、出張店舗スタート 「思い入れのある場所で」

「パンヤ・クルート」の「バタール」、「バゲット」

「パンヤ・クルート」の「バタール」、「バゲット」

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 水戸のパン店「パンヤ・クルート泉町出張所」(水戸市天王町)が1月9日、営業を始めた。

一番人気の「パンドミー」(大=300円、小=250円)

 パンヤ・クルートは2004(平成16)年5月、泉町の京成百貨店横にパン販売店「パンヤ・クルート」として開業。水戸市商工会議所主催の「あなたが選ぶ水戸まちなかグルメ店大賞第2回水戸ュラン2018 菓子・パン部門」で準大賞を受賞している。2016(平成28)年9月、2店舗目として料理とパンを提供するカフェ併設店「パンヤ・クルート米沢店」(水戸市米沢町)を、弟の寛徳(ひろのり)さんと共にオープン。2019年5月に泉町の1号店を閉店したが、今年1月9日、旧店舗前の道路南側に出張店舗として再オープンした。

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 オーナーの大野聡太郎さんは「パン製造の企業に就職した頃は、パンを作って完成した時点で完結と考えていた。ある時、パンを卸していたビストロでワインやチーズ、料理と一緒にパンを食べた時に奥行きが広がったことに衝撃を受けた。さまざまな出会いからパンの可能性と面白さに気づいた。いつか自分の店を持つ時に、パンと料理やコーヒー、紅茶、ワインなどの飲み物との組み合わせで、自分のパンのおいしさを提案したいとの気持ちが強くなった」と振り返る。

 「泉町店と米沢店との2店舗での製造は体への負担もあった。中途半端なものでなく納得のいくものを作りたいので、米沢店のみの製造に統合することにして、2019年5月に泉町店を閉店した。閉店最後の日は「名残惜しい」とたくさんの人が来てくれて涙が出そうだった。やはり、思い入れのあるこの場所にいつかは戻ってきたいと思った。米沢店は車が無いと行けないという声も多かったのが再オープンの後押しになった」とも。

 今回、旧店舗向かいで大野さんの母親が経営していた洋服店を改装。新たに「パンヤ・クルート泉町出張所」とした。

 泉町出張所のパンは米沢店から搬入。一番人気の「パンドミー」(大=300円、小=250円)の他、「バタール」(200円)、「バゲット」(250円)など、その日ごとに選んだ15種類ほどを販売する。

 大野さんは「ハード系のパンは、塩と粉というシンプルな素材でできているため、こね方や発酵の仕方で作り手の個性が出る。ここでしか出せない味、ここでしか買えないというパン作りをしていきたい。泉町は若い人が開いた店も増えてきた。この先、パンと料理との可能性も一緒に見出して、そして、自分自身もどうやっておいしいパンを作ろうかを模索しながら、やりたいことが街の活性化とつながることになれば」と期待を込める。

 営業は水曜・木曜・金曜の14時~18時。