笠間の「八百屋 岡井商店」(笠間市笠間、TEL 029-73-6260)が運営する「八百屋カフェ・OKAI」が1月24日、1周年を迎えた。
岡井商店は、2016(平成28)年6月創業。店主の岡井潤さんは、水戸の青果店に勤めた後、妻の実家が笠間だったことから独立し、店舗を構えることにしたという。
岡井さんは「笠間では、平成24年に『笠間のまちと通りのこれからをみんなで考える会』(略称・かさまち考)が発足。笠間稲荷門前通りの道路を石畳舗装し、笠間稲荷のシンボルカラーである『笠間朱色』を基調とする景観づくり、空き店舗対策が行われていた。現在の店は大正時代に建てられた元呉服店が空き店舗となっていたのを紹介され、改装したもの。のれんなどの色は『笠間朱色』に合わせた。毎朝、水戸の市場へ行き、旬のものや新鮮でおいしい野菜と果物を陳列販売している」と話す。
妻の岡井篤子さんは「市場から目利きが仕入れた野菜や果物は、安心して食べてもらえるものばかり。並んでいるだけのスーパーより、味の特徴や保存方法などを説明するなどできるのが個人店の良いところ。『良いものを安く』を心掛けている。おいしい野菜や果物をこの場で食べてもらいたいと思ったのが『八百屋カフェ』を開くきっかけとなった」と振り返る。
昨年1月24日、店舗2階に同カフェをオープン。篤子さんは「義母が料理上手だったので、得意料理を取り入れ、野菜がふんだんに使われたランチメニューを考案した。野菜が多くて残す人もいたので、『野菜の量を減らしてはどうか』と言われたこともあったが、『八百屋カフェ』ならではの、野菜をおなかいっぱい食べて満足してもらいたいとの思いがあったので、そこは譲れなかった」とも。
ランチメニューの一番人気は「常陸牛入りれんこんハンバーグ」。「つくば鶏の照り焼き」「美明豚(びめいとん)の冷しゃぶ」などのメイン料理5種類の中から選び、「お母さん特製きんぴらごぼう」「ニンジンシリシリ」「セロリと燻製イカのサラダ」「豚汁」「季節の果物」が付く(各1,300円)。
カフェでは、季節の果物を使った「季節限定パフェ」などを提供。1月から4月中旬までは、イチゴをふんだんに使った「いちごのパフェ」を用意するほか、夏には桃やプラム、秋には笠間の栗を使ったパフェなど、旬の果物にこだわる。
営業時間は、店舗=11時~19時、カフェ=11時~16時(ランチは11時~14時30分)。水曜定休。