ひたちなかのハンバーグステーキレストラン「リトルリンダ」(ひたちなか市田彦、TEL 029-229-1989)が2月29日、湯煎ハンバーグの販売を始めた。
「リトルリンダ」オーナーシェフの伊藤泰史さんは、ひたちなか市出身。「シャトーカミヤ」(牛久市)で修行後、数店で料理長を経て、2014(平成26)年10月、ハンバーグステーキレストラン「リトルリンダ」を開いた。
伊藤さんは「今まで作ったハンバーグの数は、ゆうに7万個を超え、おいしいハンバーグの作り方、味を左右する最高の焼き方は感覚で身に付いていた。自分が勝負して、誰にも負けない自信があったのでハンバーグメインの店を出すことにした」と話す。
店名の「リトルリンダ」は、中学の同級生らと結成し、15年前まで活動した「LINDA(リンダ)」というバンドが由来。「自分の人生にとってかけがいのない大切な宝物で、その大切な『リンダ』を付けたかった」と振り返る。店内は1960年代~1970年代のアメリカの雰囲気で装飾する。
「店をオープンしたのは震災後。自分も人生で逆境を生き抜いてきたからこそ、地元のピンチを誰かが救ってくれるのを待つのではなく、自分が何かをするべきだと思った。常陸牛や美明豚など、地元の食材を使い、経済の活性化につなげたかった」と話す。
一番人気は、「自家製ハンバーグ」(180グラム=1,080円、250グラム=1,380円、350グラム=1,880円、1ポンド=2,580円、各税別)。デミグラスソース、チェダーチーズ、ガーリック、特製チリ、白ワサビソースなど13種類のソースが選べる。
新たに販売する「湯煎ハンバーグ」は、外食がなかなかできない状況でも、家で店と同じ味を簡単に味わえるよう商品化。「焼き方が難しく、肉汁を閉じ込めることができない」という声を受け、生のハンバーグのタネ170グラムを焼成後、真空パックで包装。茨城県のブランド牛「常陸牛」、国産牛、茨城県のブランド豚「あじわいポーク」を合わせたひき肉、東京から取り寄せる「パン粉を作るために焼かれたパン」から作られた上質のパン粉、コクのある鶏卵を使う。伊藤さんは「添加物など余計なものは入れていない。手間がかかるが、1日寝かしてから焼くのがこだわり」と話す。
「熱湯で10分~15分温めるだけという簡単さも時代のニーズに合っている。本当においしものとは、何かを足していく『足し算」ではなく、余分なものを引いていく『引き算』で表されるもの。茨城まで来られないという全国の人に地元のおいしい食材を広めたいという考えもある」とも。
「湯煎ハンバーグ」は、湯煎後1個130グラム~140グラムの個体差あり。冷凍保存で半年。1個=680円、3個入り=2,010円、5個入り=3,300円、10個入り=6,500円(税別)。クール代別途。発送は5個入りから。注文はSNS、電話で受け付ける。
店舗の営業時間は11時30分~14時30分、17時30分~21時。水曜定休。