水戸のシェアオフィスビル「M-Work(エムワーク)」(水戸市南町)で3月29日、サイエンスカフェ「バイオ起業の時代到来かも?」が開催される。主催は、ブリーム医学・生物自由研究会。
講師は、医学博士の渡邉博康さん。研究員として勤務の後、外資系バイオ系企業に就職。現在は遺伝子解析会社に勤務している。4年ほど前から教育テクノロジーに関するビジネスをやりたいと考えていたという。2019年の夏ごろ水戸に移住し、水戸に住む人達を相手にしたSTEM教育実践の場を作るため本格的な活動を始めた。STEM教育とは、Science、Technology、Engineering、Mathematicsの頭文字を取った語で、科学、技術、工学、数学の教育分野を総称する。セミナー開催のきっかけも、STEM教育を伝えるに当たって、自身の研究分野であるバイオ技術を取り上げその面白さや可能性を発信するためだという。
渡邉さんは「バイオ技術は、ここ50年で1番進化し変化した分野。遺伝子診断の技術は医学、環境保全など生活に密接に関わっている。技術革新が進む今、ますます生活を変える力が大きくなっていく」とバイオ技術の魅力を語る。「バイオ技術は完成されつつある分野だ。今までは1から始めなければならなかったことも、小さなスケールから始めることができる。完成されつつある分野であるからこそ、少ない投資で新しいインパクトをつくることができるチャンス」と可能性も語る。
「セミナーを通して、バイオロジーの面白さを伝えたい。また、勉強の楽しさも伝えられたら。人と比べることや成果を得ることを目的とするのではなく、自分が楽しめる勉強のあり方を学んでほしい。最終的には多様性を認められるようになってほしい」と意気込む。
開催時間は14時~15時。料金は1,000円(ワンドリンク付き)。