水戸の明利酒類(水戸市元吉田町)がオンラインショップで4月6日、アルコール度数65%のウオッカ「メイリの65%」の全国配送を始めた。
明利酒類は江戸末期の安政時代に水戸市で創業。現在地で創業した加藤酒造店が前身となる。現在、清酒、焼酎、リキュール類、発酵調味料などの製造販売を行っている。
商品は、同社のアルコール商品製造ラインを活用し、より高アルコールで、極力不純物のない商品として開発。3月13日に販売を始めた。飲用商品だが、市販の手指の消毒液に成分が近い。
5代目の加藤高蔵社長によると、「新型コロナウイルスの感染防止対策で知人やお客さまからアルコールに関する問い合わせや要望が日増しに増え、今、社会に対してできることを考え、製造を決めた」という。「震災の時、地域で断水があり、無我夢中で会社の水を配ったことを思い出した。その時と同じ気持ち」と振り返る。
現在、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、欧米ではイギリスの「ディアジオ」、フランスの「ペルノリカール」「LVMH」「レミーコアントロー」、イタリアの「カンパリ」など酒類企業が相次いで支援活動に乗り出している。
商品は、360ミリリットル入りで1本1,000円(税別)。販売は、3本、6本、12本、20本単位。送料は通常、全国一律900円だが、3本、6本注文の場合は200円引き、12本、20本の場合は無料。「注文状況により、お届けまでに1~2週間かかる場合があるが、極力早めにお届けできるよう体制を整えている」と加藤さん。