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水戸の喫茶店「プロカフェ」店主に受験生が「感謝の色紙」送る 今年も巣立ち見守り

(左から)色紙を手にほほ笑む岡崎さんと卒業生の江幡さん

(左から)色紙を手にほほ笑む岡崎さんと卒業生の江幡さん

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 水戸の喫茶店「プロカフェ」(水戸市三の丸、TEL 029-225-8074)で3月、受験生が店主に向け感謝をつづった色紙が贈られた。

プロカフェの「イチゴパフェ」(期間限定)

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 「プロカフェ」は、2007(平成19)年9月、トーアコーヒー直営店の撤退を機に同所で勤務していた岡崎潔さんが、店を買い取る形でオープンした。国際評価基準で最高の称号「カップオブエクセレンス」を与えられたコーヒー豆を、水戸で最初に扱い始めた店として知られる。客層は、朝は出勤前のサラリーマン、昼はOL、夕方は学生と時間帯によって異なる。地元食材を使ったメニューとフレンドリーさを大切に、コーヒー、豆の量り売り、軽食、デザートまで提供。フードメニューは、「おなかいっぱいだと幸せになる」という理由から、ボリュームや産地にもこだわる。

 3月、同店で受験勉強をしていた市内の高校生が、色紙を手に来店。色紙には、高校生5人からマスターへの感謝がつづられている。岡崎さんによると、開店当初から近隣の高校生の中で、先輩から後輩、友達同士で居場所として引き継がれ、毎年受験生の利用があるという。

 岡崎さんは「うちの店で受験勉強していた高校生が大人になり、その娘さんが『お母さんに、おじさんの所なら大丈夫といわれた』と来店することもある。喫茶店ではなかなか長時間の利用が歓迎されないが、うちは個人だからできている部分もある。受験生が一生懸命勉強している姿を見たら『出て行け』なんて言えないよね」とほほ笑む。「会話もなく、黙々と勉強する姿は、自分の仕事の励みにもなっている。それが(色紙という)形になって返ってきたんだと思う」と目を細める。

 岡崎さんは「大学生や社会人になってからも遊びに来る子たちも多い。大学生になってカフェでアルバイトを始めて『中に入って大変さを知った』と伝えにくる子もいる。いろいろな人生の形があるので、アドバイスはできず聞くことしかできないが、店をやっていて良かったと感じる」と話す。

 栃木県から帰省し、店に立ち寄ったという江幡瑞希さんは「高校生になって、先輩からプロカフェを教えてもらい、受験勉強をさせてもらった。勉強をしていると、マスターがごはんを大盛りにしてくれたり、アイスを差し入れしてくれたり、まるで家のようだった」と振り返る。「マスターは、おしゃべりが好きで何でも話せるおじちゃん。卒業して数年経つが、今でも当時一緒に店に通っていたメンバーで『マスターに会いたいね』と話題に上がる」とも。

 岡崎さんは「今、自分の居場所を見つけられずにいる子も多い。今後も一生懸命勉強する高校生を受け入れたい」と話す。

 営業時間は、平日=7時~21時、土曜・日曜・祝日=8時~20時。(現在営業自粛中につき要問い合わせ)。

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