ひたちなか市に本社を置く「小野写真館」(ひたちなか市東大島、TEL 029-274-1791)ブライダル事業部が4月1日、オンライン会議システム「Zoom」などを使った打ち合わせや相談受け付けを始めた。
同社は1976(昭和51)年創業。七五三や家族写真向けのフォトスタジオ運営を行う「フォトスタジオ事業」、ブライダルフォトスタジオ運営、ドレスショップ運営、式場運営などを行う「ブライダル事業」、振り袖・卒業はかまのレンタル業務、成人専門フォトスタジオ運営を行う「成人振袖事業」のほか、「茨城キッズ図鑑」「二十歳図鑑」などのフリーペーパー発刊を手掛ける。
「小野写真館」ブライダル事業部長の荻津正志さんによると、同社のブライダル事業は子連れや妊婦の利用客も多く、以前からオンラインでの相談や打ち合わせ対応について話題に上がっていたという。新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言を受け、3月下旬、社内会議で「オンライン対応」を決定。準備を進め、4月1日からブライダル事業13店舗のスタッフが対応できるようにした。
対象となるのは、「ウエディングセレクトショップ水戸」、ドレスショップ「ミュール」(水戸店)(以上、水戸市)、「アンシャンテ」、ウエディングレストラン「アレーズ」、「ブランシェ ひたちなか店」(以上、ひたちなか市)、「アンシャンテナチュレ」、ドレスショップ「ミュール」「ブランシェ つくば店」、チャペル&ウェディングレストラン「バウム」(以上、つくば市)、「アルシェ」(龍ケ崎市)、「アンシャンテ東京」(東京都世田谷区)、「アンシャンテ横浜」「ブランシェ横浜」(以上、横浜市中区)の13店舗。
新規の婚礼、フォトウエディング、衣装や式場の相談、成約済みの打ち合わせが対象。予約は、各店舗のウェブサイトの問い合わせフォームや相談受付チャットボットなどで受け付ける。打ち合わせはオンライン会議システム「Zoom」をメーンに、メールやSNSツールにも対応する。
「在宅のまま相談や打ち合わせをすることで、お子さんがいるご夫婦や体調が不安定な妊婦の方も安心していただけるはず。ウェブという限られた空間だが、必要事項を端的に説明できるほか、スライドや写真、動画を使って雰囲気を伝えることができるというメリットもある。複数人でのやりとりもできるので、遠距離でのパートナーとの参加もしやすくなる」と荻津さん。
「ブライダル会場は、来館のハードルが高いという課題点もあるが、時代や時勢に合ったツールを使うことで敷居は下げつつ、安心感を持ってもらえたら」とほほ笑む。
オンライン対応は、各店舗の営業時間、定休日に合わせる。