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大洗観光協会が町内店舗支援プロジェクト発表 「おかえり」でミッション完了

(左から)配信に参加した大山さん、廣岡さん、大里さん、常盤さん、今関さん

(左から)配信に参加した大山さん、廣岡さん、大里さん、常盤さん、今関さん

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 大洗観光協会は4月28日、ウェブサイトで町内店舗支援プロジェクト「大洗『おかえり』ミッション」を発表した。

支援を呼び掛ける大里明さん

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 大洗町では現在、緊急事態宣言を受け、来訪自粛を呼び掛け、店舗などの営業自粛が続いている。同プロジェクトでは、新型コロナウイルス感染症の影響で大きく落ち込んだ町内の店舗支援をクラウドファンディングを通して行い、収束後に「笑顔で活気のあふれる町に『戻る』こと」が目的。「ハイド&ルーク」社長の廣岡さんが柏市の飲食店支援の取り組みの事例を知り、大洗観光協会会長で「割烹(かっぽう)旅館 肴屋(さかなや)本店」社長の大里明さんらに声を掛け話し合いを進めたという。

 大里さんは「今までも旅館を経営してきて、東日本大震災や(父の代では)風評被害からの復興としてアンコウ鍋の立ち上げなどに取り組むなど、大洗はさまざまな困難で立ち上がってきた歴史がある。今回のコロナで何ができるかというところでこの話をいただいたので、皆さんの力を借りてコロナに立ち向かう後押しをしていただきたい」と話す。

 応援方法は「オペレーション」として設定する。オペレーション1は「サイトにアクセスする」、オペレーション2は「応援したい店を支援」、オペレーション3は「プロジェクト終了後に自宅に届いた支援チケットを受け取る」、オペレーション4は「支援した店に行き『ただいま』と言う」。店の人からの「おかえり」でミッション完了となる。

 リターンには、商品券を事前購入で支援する「店舗個別支援型」と、商品券購入なしで町全体を支援する「町全体後方支援型」を用意。「店舗個別支援型」は、「飲食店・土産物店・その他」(3,000円~)、「宿泊施設」(1万円~)を用意。「町全体後方支援型」は1万円から用意され、支援額から「店舗個別支援の10%上乗せ分」や諸経費などが充当された後、残額を参加店舗で均等分配されるほか、支援金額に応じた「大洗ブランド認証品」を中心とした特産品ボックスが送られる。

 「観光が主幹産業である大洗町の特徴として、業種を問わず参加できるプロジェクトは珍しく、町一丸となって取り組む企画になっている。このプロジェクトを通して思いを共有できれば」と廣岡さん。

 「魚忠」社長の今関雅好さんは「我慢ではなく辛抱する。悩むんじゃなくて考える。そして大洗は皆さんを待っている」と話す。

 「Oaraiクリエイティブマネジメント」社長の常盤良彦さんは「コロナでは全世界が大変なことになっている。共創共栄を理念としてやってきたが、今こそ改めて認識しながらやっていくべきなのではないか。安心して外に出られるようになった時、大洗に来ておじちゃん、おばちゃんに声を掛けていただくだけで喜ぶし、活力になる。これからも大洗町をよろしくお願いしたい」と呼び掛ける。

 老舗梅干し店「吉田屋」の大山壮郎さんは「商店街はにぎやかな方がいい。今は暗い話も多い。今回のクラファンは、支援してくださる方と地域の事業者が一緒に次のステップに進む足掛かりになるのではないか。皆さんと共に次に向かって気持ちをつくるものにしていきたい」と意気込む。

 大里さんは「震災後に似ているという話も出ているが、今はイベントもできない状況。クラウドファンディングという形を取ることで、応援してくれる人がいるというのが可視化できて、(まちの事業者にとって)活力になると思う。さらにパワーアップした大洗を見せられるのではないか」と話す。

 配信中には、「今の町も未来の町も応援できる。なんてすばらしい企画なんでしょう」「お互い笑顔で会える日までがんばっていきましょう」「「収束したら行きますよ、イベント無しでもね」「支援はしたいんだ、あとは多くの店舗に手を挙げてほしい」「コロナに勝って大洗に帰ろう」(以上、原文ママ)といったコメントも寄せられた。

 クラウドファンディングは5月1日~6月30日。

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