ホームセンターの山新(水戸市千波町)が現在、新型コロナウイルス感染症による内定取り消しや離職などの影響を受けた人の積極採用を行っている。
「山新」は1869(明治2)年、石岡市で和家具の製造販売として創業。「急成長より継続性」「全国制覇より地域密着」「大きい会社よりいい会社」を信念に掲げ、茨城県内外にホームセンター、家具インテリア専門店など、「住まいと暮らし」を軸とした事業を展開している。
対象職種は、ホームセンター店舗やカー用品専門店、家具インテリア専門店、本社の正社員。茨城県を中心に、福島県、栃木県の店舗での募集もある。採用の詳細や応募方法は同社の採用特設サイトで確認できる。
同社では、新型コロナウイルスの感染拡大以降、生活用品、園芸用品、DIY用品、掃除用品などのほか、在宅ワーク用の机や椅子などの需要が増え、来店客、売り上げ共に増加しているという。総務部採用課・主任の早田恵美さんによると、緊急事態宣言の発令以降、ニュースなどで内定取り消しや解雇などの声を耳にするようになっていたが、自社では働き手が足りず、現状とのギャップを感じたという。
ラジオで雇用人材協会のオンラインでの取り組み「茨城WEB合説」を聞いたことなどから、早田さんが立案。「新型コロナウイルス影響により、内定を取り消された方、雇止めになった方へ 積極的に採用します」と採用サイト上に積極採用を公表した。
「大変な状況で頑張っていらっしゃる新卒既卒の方、社会人経験のある方を積極的に採用することで、地域貢献と企業としての成長を望めると考えている。弊社としては来店客数も増え、売り上げも伸びでいるので、その中での人手不足解消になれば」と話す。