水戸市在住の森智世子さんを中心とした有志が現在、オンラインとリアルをつなぐプラットホーム「LOVE&PEACE 茨城」立ち上げに向け、支援を呼び掛けている。
プロジェクトメンバーは、水戸市在住の森智世子さん、ひたちなか市で「ごじゃっぺ音楽祭」などを運営する鈴木明子さん、フナバシケンイチさん、アーティストのayakinさん、笠間市在住でデザインなどを手掛ける犬塚晶加里さんの5人。
「LOVE&PEACE茨城」は、主催者と参加者をつなぐオンラインイベントサイト。サイト内では、主催者向けにオンラインイベントの登録ができるように設定するほか、参加者がジャンル別にオンラインイベント検索できるようにする。参加方法や接続など、オンラインイベントに参加までのサポートも行い、自立した魅力的な人や個人店の手助けをするプラットホームを目指すという。
長女の不登校をきっかけに「人の居場所を作ろう」と起業し、活動してきた森さん。「地元でリアルにつないできたコミュニティーを、オンライン上でも作っていけないかと考えたのが今回のプロジェクトの始まり」と振り返る。
新型コロナウイルスの影響で、オンライン講座やオンラインイベントが増える中で、「今まで使ったことがないので参加の仕方がよく分からない」「どんなオンラインイベントがあるのかなどの情報がつかめない」という声を聞くようになったという犬塚さん。4月下旬から、オンラインでの話し合いを重ね、サイトの構想を練ってきた。
森さんは「リアルでも、オンラインでも多様性が日常の中に普通に溶け込む社会になれば、その社会はもっと豊かになるのではないか」と話す。「オンラインには、リアルよりも幅広く、かつ遠くまでつながっていくことのできる可能性がある」とも。
森さんは「支援事業は、あくまでリアルとオンラインをつなぎ、ローカルをより身近に、楽しく、面白く発信していく自立した魅力的な個人や、魅力的な個人店の手助けをするためのもの。運営費を稼ぐ目的ではない。オンラインイベントサイト自体が大事なのではなく、『そこに集うヒトと場作り』が大事」と話す。
サイトは8月中旬から運用を始める予定。オンライン上で茨城を旅する「バーチャル旅企画」などの構想もある。「世界中が、日本中が、元気をなくしている今だからこそ、私たちは、まず自分たちの足元から行動していく。オンラインを活用したサービスは、コロナの代替えではなく、新しい可能性として広がっていくのではないか。リアルとオンラインの選択肢が増えて、お金がきちんと回っていく仕組みになれば」と意気込む。犬塚さんは「地元でも知らないこともあるので、茨城の魅力を知るきっかけにもなれば」と笑顔を見せる。
クラウドファンディング支援募集は7月6日23時まで。「READYFOR」で支援を受け付ける。