水戸芸術館芸術館広場(水戸市五軒町)で7月3日~5日、発声ワークショップの番外編「ソーシャルディスタンスを取りながら広場の真ん中で愛のテキストをさけぶ」が開かれる。
講師は劇団ACMの塩谷亮さん。塩谷さんは北海道出身。大学卒業後、1992(平成4)年に同劇団に入団。ACM劇場主催の公演に出演するほか、地域でのコラボレーションなどを積極的に関わり、演劇表現の可能性を求めて活動している。塩谷さんは、演劇手法を用いた「声」と「コミュニケーション」の体験型ワークショップ「伝わる声のつくり方」を展開。ロミオとジュリエットのセリフを舞台上で発するなどして「基本の発声」から「声のブラッシュアップ」を目指している。
新型コロナウイルスの影響により、塩谷さんが講師を務めるワークショップも中止。塩谷さんは「自粛で不安や怒り、モヤモヤした気持ちがネガティブな感情として心に積もりがちだと思う。大声を出すことで、体の筋肉をほぐし、ストレス発散にもなると思い企画した」と話す。
「愛のセリフは恥ずかしいかもしれないが、まずは一度体験してほしい。どうせ出すならポジティブな言葉で大声を出して、弱ってしまった声帯を鍛え、自分からエネルギーを出すようになってもらえたら」とも。
当日は感染対策として、屋外の芸術館広場で開催。ソーシャルディスタンスを取り、グループは半分に分けて一方向を向いて大声を出すための練習を行う。セリフは、塩谷さんがピックアップした現代詩から短歌、オペラ、歌詞などを用意。参加者のオリジナルも可能。練習後は、それぞれのポジションから思い思いの愛のテキストを大声で叫ぶ。
ACM劇場・企画制作スタッフの菊池広子さんは「私自身も音響テストで体験したが、最初は恥ずかしかったがやってみるとすっきりして気持ちよかった。ギャラリーがたくさんいる中でやるものではないので、一度体験してほしい」と呼び掛ける。
開催時間は、9時30分~10時30分、 11時30分~12時30分。参加条件は、叫びたい人で各回10人。参加費は1,000円。先着順。電話(TEL 029-227-8123)と水戸芸術館ウェブサイトの専用フォームから受け付ける。詳細はウェブサイトやSNSで当日8時ごろ発表する。雨天時順延。