大洗観光協会が8月1日から、大洗サンビーチ海水浴場(大洗町港中央地先)を会場に砂浜で読書を楽しむ「砂浜図書館」を開いている。
新型コロナウイルスの影響で、今年の大洗サンビーチの海水浴場開設は中止となった。同企画は、観光協会の若手スタッフが中心となり組織する「事業戦略チーム」が「ビーチの新しい活用法」をテーマに企画。ビーチの砂浜の一部エリアをタープエリアとパラソルエリアに分け、イスやテーブルを設置した。座席は全40席。
タープエリアの間隔を2メートル離すなど新型コロナウイルス感染対策も徹底する。利用者は、津波避難施設の受付で、提示されるグーグルフォームに利用者情報への入力と「いばらきアマビエちゃん」への登録を行う。座席名が表示されたランタンを受け取り、手指消毒後、気に入った本を選び移動する。
会場では、文芸書を中心に海に関する本や専門書、新書、マンガまで約600冊を用意。時間の制限なく、思い思いの時間を過ごすことができる。観光協会の大里明会長は「海が好きという人だけでなく、日焼けをしたくないという人や泳がないけれど、海の雰囲気は楽しみたいという人など、さまざまなタイプの人に読書を楽しみながらのんびり過ごしてほしい」と話す。
インスタグラムを見て足を運んだという水戸市在住のさくらさんは「もともと読書も好きだったので興味を持った。目の前が海できれいだし、コロナ流行以降、屋内で何かすることは難しいので、外でこうして過ごせるのはうれしい」と笑顔を見せる。
砂浜には、SNS映えするドアや本棚などの装飾も施した。本棚をオープンシェルフにすることで、背景を瞬間ごとに変わる写真や絵画のように楽しむこともできる。
開設時間は15~18時(天候などにより中止の場合あり)。実施の有無は当日正午ころに同協会のツイッターやフェイスブックで発表する。今月23日まで。