ワインショップ「ワインデマミ」(水戸市見川、TEL 029‐224‐4301)が現在、シフォンケーキ専門店「オジーズシフォンケーキハウス」とのコラボ商品「MIXベリーしふぉん&赤ワイン」を販売している。
ワインデマミは約5000種類のワインを取り扱うワイン専門店。店舗は直接日光が入り込まないよう北向きに構え、照明は直接ワインボトルに当てないように設置し、室温は一定に保つなど徹底した品質管理に努めているという。ワインデマミ社長の植田真未さんは水戸で初めて女性ソムリエ資格を取得。ワインは「特別なもの」としてではなく「日常に気軽に飲んでほしい」と、ワインの説明や料理との合わせ方を教えるセミナーを開くなどの普及活動をしている。植田さんは「ワインと料理は相乗効果でお互いをより引き立たせる。フランス語で『結婚』という意味の『マリアージュ』という表現が用いられるように、料理とワインの相性の良い組み合わせを見つけるのは楽しい」と話す。
植田さんは「コロナの影響で外出機会が減り、『家飲み』が多くなっている状況で、さらなるワインの楽しみ方の提案ができないだろうかと考えた。そこで、料理だけでなく、スイーツやデザートとワインの組み合わせは面白いのではとひらめいた。スイーツ好きの人にもワインとの良い相性を提案できればワインの可能性も広がるのでは」と話す。
同店の客として知り合ったシフォンケーキ専門店「オジーズシフォンケーキハウス」の水越健一社長に「ワインに合うシフォンケーキ」の商品化を依頼。試行錯誤の末、甘さ控えめで濃厚なチョコレートシフォンケーキに果肉たっぷりのベリーソースを載せたコラボセット「MIXベリーしふぉん&赤ワイン」(3,300円)が完成した。
植田さんは、シフォンケーキを試食しながら7本の赤ワインの中から最も合う「ゾーニン・ベルート・アパッシメント」を選んだという。「アパッシメント」はイタリアワインの製法の一つで、収穫したブドウを陰干しして水分を飛ばし、糖度やうまみが凝縮している状態のブドウを絞って醸造するため濃厚で芳醇(ほうじゅん)なワインに仕上がるという。同ワインは、イタリア・ヴェネット州産の2017(平成29)年製。「『チョコレートの苦み・濃厚なコク』と『ベリーの酸味・フルーティーさ』をワインにそのままに感じられ、お互いの良さを引き立たせる絶妙なマリアージュになった」と植田さん。「大変なこともあるけれど、ワインを飲んで笑顔で楽しいひとときを過ごしていただけたら」とも。
同店では、10月~12月までの毎月1回「ワイン無料試飲即売会」を行う。第1回は10月3日13時~18時に開催。「どんなワインを選んだら良いのか分からない」「ワインを実際に飲んで選びたい」「ワインの詳しい説明を聞いてから買いたい」などの声に対応する形で不定期に行っていたが、再開の要望があり、従来のフリーテイスティングではなく、着席式で行うことにしたという。1回50分、定員は5人。10種類のワインを試飲して、それぞれのワインの説明を行う。
「シフォンケーキと赤ワインのセット」は事前にワインデマミに電話かSNSで問い合わせの後、店舗で商品を受け渡す。冷蔵便発送にも対応する。