見ず知らずの子どもたちにクリスマスに絵本や児童書などの本を届ける社会貢献プロジェクト「ブックサンタ2020」が現在、丸善水戸京成店(水戸市泉町)で行われている。
同プロジェクトは、経済的理由や病気、災害などでクリスマスに厳しい環境に置かれている全国の子どもたちに本を届けるもので、全国36都道府県307店で行う。今年は新型コロナウイルスの影響を受けて、経済的に厳しい状況にいる家庭や子どもへ向けて届けることに注力するという。
子どもに贈りたい本を書店で購入し、レジで本を寄付することで誰でもプロジェクトに参加できる。本はプレゼント包装し、NPO法人「チャリティーサンタ」が派遣するボランティア・サンタクロースがクリスマスイブの12月24日、事前に保護者から預かったメッセージと共に、対象家庭に直接届ける。遠方地域や訪問を希望しない家庭については、サンタからの手紙とともに郵送でも対応する。
ブックサンタ・プロジェクトリーダーの清輔(きよすけ)夏輝さんは「サンタクロースから本をもらうということは特別で、思い出に残るもの。親子のコミュニケーションのきっかけになれば」と話す。「子どもたちに本を届けるために大人同士が手を取り合っていくことが大切。みなさんが選んだ本をプレゼントとして届ける。子どもたちが1年で最も楽しみにしている日に、寄付という形で協力いただければ」と呼び掛ける。
12月24日まで。書店に行くのが難しい場合は、本の寄付以外にもクラウドファンディングでのネット上の支援を受け付ける。ブックサンタ・プロジェクトでは現在、同プロジェクトのアンバサダーも同時募集している。